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004 ノイズとの闘い

2003年2月6日




無線、BCLの両方で活躍する我が愛機、IC−756PRO2のバンド・スコープ。
べったりとした緑の表示でいかに我が家のノイズレベルが高いかがおわかりいたでけるでしょう。 

 

 今から8年前。それまで住んでいた一軒家を引き払い、集合住宅に移りました。引っ越してみると、なんとそこは大変ノイズの多い環境で、短波放送が全く受信できないという地獄のような新居でした!そのとき、決してあきらめず、2か月間悪戦苦闘し、ようやくある程度の放送が聴けるようになりました。やれやれ・・・。

 その後、生活ノイズの問題は年々ひどくなっているようで、私と同じような悩みを訴えられる方が多いようです。そこで、私自身がどう、ノイズと闘ったか、今となってはやや古い記録ですが(現在は機器構成などが変わっていますし、また、さらに別のノイズの悩みも現れました)、当時のメモをご紹介します。また、私の場合、DX的な短波放送の聴き方はしません。したがって、聞こえるようになった短波放送はBBCやVOAなどの常連局のみです。それから、私自身、技術的な知識はあまりありません。したがって、ここに書かれたことはあくまで技術に関して全くの素人のメモ書きだということをお含み置きください。また、このメモは1996年に某パソコン通信の会議室にも書き込んでいます。「後書き」が二つありますが、その最初のものはその書き込み時のものです。

 また、ここに書かれたことはBCLとしてのメモであり、アマチュア無線でのHF運用におけるノイズ対策とは別物だとご理解ください。電波の送信を含むアマチュア無線では、若干異なるノイズ対策が必要になると思われます。そちらもホントはなんとかしたいのですが・・・。(--;)


1995年9月某日

 半年間の海外単身赴任を終えて、帰国。
 まだ見ぬ新居のマンションに帰宅。まだ見ぬ、と書いたのはワケがある。今から1年前、マンションを購入。完成したのが3月末、そのときはすでに海外へ旅だった後だったのだ。一人残した嫁さんが一足先に入居。そういう事情で、わが家に始めて帰宅することになった。

 新居で一番の不安はやはり短波が受信できるか?の一言につきる。
 実は建築前、何度か下見に訪れ、敷地内で小型短波ラジオをつけたときにはあまり目だつノイズもなく、一安心であった。
 だが、マンションが完成すれば当然、生活ノイズは増える。どうなるかと心配していたのだ。
 心配のあまり、自分の部屋だけはと、蛍光灯やエアコンもわざわざインバーター(強力なノイズ源になりうることで有名)なしのものに指定したほどである。

 以前の住居は一軒家を借りていた。おまけにまわりは畑という好環境。自宅のFAXから出るノイズをのぞけば、ほとんど、ノイズの洗礼を受けることなく、短波ライフをエンジョイしていた。そういった理想的な環境からは今度の新居の周辺の環境はほど遠い。

 さて、さっそくテーブルの上のラジオのスイッチを入れる・・・・間髪いれずに、だぁーーーーいショック!
 盛大なノイズがほとんどすべての放送バンドにあらわれている。放送のホの字も聞こえてこないすさまじいノイズのオンパレードである。ジャーという汚いノイズに「ジャリジャリ」と周期的なノイズが加わる。そしておよそ数秒おきに「ギャッ」という耳をつんざくノイズも混入。

 思わず、へなへなと座り込んでしまった・・・。こりゃぁだめだぁ!


10月8日

 休日。
 本日はラジオのAC電源をはずして、電池で受信し、いろんな部屋にラジオを持っていてみる。
 もともとラジオの置いてある洋室はどの位置でも、盛大なノイズを受信。隣の洋室、リビング、トイレ、浴室、くまなく持っていくが、変化なし。相変わらずあらゆるバンドはノイズだらけで、まるでラジオがノイズ受信機と化したよう。
 だが、和室の出窓にラジオを近づけたとき、初めて、ノイズがやや小さくなるのを発見。とりあえず、ここしかないっっっっっ!

 さっそく愛機SONYのICF−2001Dを出窓の所に置く。ノイズがバックグラウンドに聞こえながらも、どうにかRAの 17.715MHz が聞こえてくる。これならいけそう。じゃぁ、AC電源を・・・とつないでみると、がっかり!なんとまたもや盛大なノイズ。どうやらAC電源に問題ありということで、仕方なく、電池で聞いてみる。15.280MHz のBBCもそれほどひどい状態ではない。とりあえずは、これで我慢しようかなと考える。
 ところが、ここでカミさんの強硬な反対にあう。「簡素にすべき和室にラジオなんて無粋なものを置かないでちょうだいっっっっ!」

 これより、彼女の説得につとめる。長期戦になりそう。


10月19日。

 どうにかカミサンの了承を得た。それにしても、ラジオを聞くのに、普段使わない和室の出窓にわざわざ行かなければならないのはチトつらい。それに、その出窓は割合高い位置にあり、そこにラジオを置いて操作するのは姿勢としてなかなか辛いものがある。
 せめてダイヤルを合わせたあと、他の部屋で聞く方法はないか?というわけで押入にしまいこんでいたFMトランスミッター登場。
 これでどうにか、リビングや洋室で、FMラジオを使っての「ながら受信」ができる環境がととのった。


11月2日

 軽減されたとはいえ、どうも気になるノイズ。おまけに電池の消費もばかにならず、金銭的にも苦しい。
 今日はノイズ源をさぐるべく、小型ラジオを持ったままもう一度調査。
 FAXはノイズを発しているものの、この盛大なノイズとは関係なし。ベランダに出てみる。電源が切れているはずのエアコンの室外機に近づけてみるとノイズは強力になる。再び室内に戻り、電源まわり、および電話線まわりに近づけてみると、再びノイズは強力に。
 どうも、マンション中、くまなくコンセントがノイズ発射アンテナとなっているようだ。

 絶望的な気分で再びベランダに出てみて、ラジオを動かしていると、突然、ノイズがウソのように消えるわずかな1角を発見。まるでバーミューダトライアングルのごとき効果!それもわずか20センチ四方。
 もしかしたら、ここにアンテナをたてて、同軸で部屋まで引っ張って、シールドのきちんとした受信機を置けばいい線いけるかも・・・・・。
 しかし、素人ながら、まわらぬ頭で考えても問題点が4つほどある。

1 ベランダから部屋までどうやって線を引き込む?防音サッシには線の入り込む隙間がない。同軸のような太いケーブルは論外。

2 ベランダは、今はやりの肉厚15センチもあるタイルを貼ったコンクリート壁。これが鉄の柵の形だったらアンテナはとりつけやすいが・・・。どうする?

3 これだけノイズに囲まれていれば、いくらアンテナをつけてもシールドのきちんとした受信機を買わないと結局周囲から本体に直接雑音が入り込んでしまう。ポータブル機はだめだろう。げげ、すごい出費になるぞ!!

4 それでも、電源まわりからもノイズが入り込むリスクはある。アンテナがプリアンプを使うタイプであればそこからも入り込む可能性が残る。

 まず4番めの問題を解決するために、まず頭に浮かんだのはオーディオショップなどでみかけるACラインフィルター。これを試してみよう!


11月8日

 ヨドバシカメラでオーディオテクニカのラインフィルター付きタップ、NT−NF58を4800円にて購入。
 さっそく我が愛機SONY ICF2001DのACアダプターにつけて、ラジオに接続。結果は・・・それまで電池でどうにかRAを受信していたものが、壮大なノイズに見舞われ、なにも聞こえなくなってしまった。やっぱりダメであった。
 単にACアダプターをコンセントに差して使うよりは若干ノイズが軽減されているような気持ちもしないではないが、とても実用にはならない状況である。
 お店にはほかにも1万円以上もするものがあったが、その方が効果はあったのだろうか?いや、やっぱりこれほどひどいノイズでは効果はないのではないかと、自分を慰める。


11月10日

 雑誌「ラジオライフ」の広告ででジャパン・エレクトロニクス社(JEC)のディスコーンアンテナの広告を見る。短波帯から2GHzまでをカバーしており、ちょうど、広帯域のアンテナが必要なこともあるので、購入してみることにする。このアンテナ、うまいことに途中が細いテフロンケーブルになっていて、サッシ窓を通すことができるという。これで1番目の問題は解決できるはず。おまけにアクティブアンテナと違って電源は関係ないので、ノイズ混入の心配もないのではないか?
 それにしても通常はVHFやUHFしかカバーしないディスコーンアンテナで短波までカバー???まぁ、おそらく短波帯はおまけのようなものだろうから、ゲインの方はあまり期待はできないだろうけれど・・・。うちには広域帯の受信機があり、そのアンテナが欲しかったので無駄にはならないと無理矢理自分を納得させる。

 郵便局に行ってさっそく振り込み。アンテナが16800円、そしてアンテナ端子のアダプターが4800円である。
 ついでに、コンクリートのベランダにアンテナをとりつけるために、コンクリートを挟み込むタイプの衛星パラボラ用取り付け金具、7800円を秋葉原で見つけて購入。これだと、ウチのような分厚いベランダにもアンテナ取り付けができることになる(ただ、うまく目立たないようにとりつけないと、マンションの管理組合から物言いがつくだろう。衛星アンテナもそれで我が家は取り付けられずに困っているのだから・・・)。これで、2番目の問題も解決できることになる。
 ひやぁ、凄い買い物。


11月16日午後

 またもやしつこく、小型のラジオを 15.280KHz のBBCにあわせたまま、部屋の外にノイズ源発見の旅にでる。玄関から外にでるとあら不思議。ノイズはすっかりと消えて、BBCが良好に受信できる。階段を下りて、マンション裏の駐車場に行ってみても、ノイズは入らない。ぐるっとマンションを一回りしてみるが、ノイズの影すらない。表玄関から入ってくると、エレベーターでノイズが大きくなるも、部屋で苦しめられているノイズとは異質である。
 結局部屋に戻るとまた例のノイズである。
 今度は部屋の何処で一番ノイズがひどいかを探ってみると、やはり、電源まわりであることが証明される。そして、一番ひどいのはお風呂のそばの配電盤であることが判明。特定の電器製品がノイズ源というわけではないようだ。
 どうやらマンション共通の何らかの電子機械から、電灯線を通じて部屋にノイズが混入しているということなのだろう。
 これでは・・・防ぎようがないなぁ・・・・・。


11月20日

 やっと届いたディスコーンアンテナを組み立てて、例のベランダのノイズ空白地帯にとりつける。広告の通り、同軸ケーブルは途中がサッシ窓も通過する細いテフロン同軸になっているため、難なく、部屋に引き込むことができた。
 端子がBNCタイプになっているため、手持ちの短波ラジオには取り付けられない。そこで、とりあえず、愛機のかわりにAORの広域帯受信機、AR−3000につけてみる。
 この、とりあえずが運命を変えた!!AC電源のため、多分盛大なノイズに見舞われると思いきや・・・・なんと 17.715MHz のRAがノイズフリーで入感!15.360MHz のBBCも若干ノイズが聞こえるものの良好。やった!ついにノイズから逃れられた!!!!
 うれしくなり、今度は電池で動くSONY、2001Dのアンテナに同軸のBNC端子の先端を無理矢理触れさせる。ところが、今度は再び盛大なノイズ。不思議????もしもはじめにこちらにアンテナを接続していたら、そのまますっかりとあきらめていたに違いない。「とりあえず」でAORに接続して、本当によかった!
 どうやらこのアンテナの効果、機械を選ぶということがわかった。だが、残念なことにAR−3000は選択度が甘く、短波受信には理想的ではない。
 やっぱりシールドのしっかりした受信機を買う必要があるのだろうな。でも電源まわりから入ってくるノイズはどうすればいいのだろう。これはいくらシールドがしっかりした受信機でも防ぎようがないかも。でも、なぜACで動くAR−3000がノイズフリーなのか?シールドがよくきいているのかな?このラジオに付属のACアダブターが優秀で、そこできちんとノイズがブロックされているとしか考えられない。
まあ、音質はひどくても、とりあえず短波の聞ける環境になっただけ進歩。

 とりあえず、とてもうれしい・・・・。

 そうそう、もう一つ疑問。前述の通りアンテナと同時に、アンテナの端子を短波帯とV・UHFの二つのBNC端子にわけるアダプターなるものを購入した。ところが、このアダプターを付けて、短波帯のBNCを受信機にくっつけると、盛大なノイズにみまわれて、まったく受信できない。もう一方のV・UHF用端子だとノイズなしで受信できるのだ。妙である。なぜだ?こわれてるのかな???このアダプターだけは、まったく無駄な買い物になってしまった。


11月22日

やっぱりAR−3000では少々物足りない。もともとこの受信機にとってみれば短波はおまけのようなものだから、それで結構聞けるのは大したモノだが、選択度があまりにも甘い。
 やっぱりちゃんとした短波の受信機が欲しい。前からテーブルトップのきちんとした固定型受信機が欲しかったので、虫がうずく。でも、AC電源からノイズが混入したらオジャンだしなぁ・・・。AORのAR−3000でノイズが入り込まないのだから、同じ会社の短波受信機、AR−3030なんてどうなんだろう?いやいや、これこそ素人考えだなぁ。でも、欲しい・・・。
 必死で貯めてきたヘソクリもあるし。


11月25日

ええいっ!と清水の舞台から飛び降りる。さっそく秋葉原のツクモに出かけAORのAR−3030を83000円で購入。ホントはカクタX1で買ってあげたかったが(よく出入りしているから)、値段が高い・・・。それにしてもこうなればもう立派なビョーキだ。毒を食らわば皿までも・・・。
 カミさんへのいいわけは後で考えることにしよう。さぁ、さっそくセットアップ。祈るような気持ちでスイッチオン!
 17.750MHz, RA。入った!!しかもノイズは聞こえない!!

 涙がじーーんと出てきそうなくらいの感動!

 続いていろいろなバンドで試してみる。25mbでは少し例のノイズが混入するが、前ほどひどくはない。19mbは大丈夫。13mbで再び若干のノイズ。それ以外は大丈夫。いやぁ。感動。


11月27日

カミさんに当然のことながらラジオを見つけられてしまう。だが、うまくしたもので、ラジオのことが全く分からないものだから、
 「あ、このラジオね。安いんだよ。たったの5000円!」
 と言ったら、なんと無邪気に信じてしまった。へへへ。

 さて、随分状況が改善されて、引っ越し以前に聴いていた主な放送についてはほぼ大丈夫な状況にな
った。喜ばしい・・・。とはいいながらも、もともと広域帯アンテナのため、ゲインはイマイチ。VOAやBBCも日によっては状況は随分ひどい日もある。なによりも一番楽しみにして聞いていた「短波界のJーWAVE」と自分で勝手に名付けたシンガポールの「RADIO ONE」(現地のFMを短波で再送信している)がまったく受信できなくなったのはチト悲しい。まぁ、2ヶ月前のひどい状況から考えればこれでも上出来。仕方がないね。
 プリアンプでも買ってみるかなぁ?などと、またもやふところの痛むことを考え始める。もうこうなるとビョーキは相当深刻。財産使い果たすまでいきそう。


11月30日

 そこでJECの店に行ってみた(!)。
 東武東上線の大山駅のすぐそば。小さな小さな個人経営っぽい会社であった。プリアンプを買い求め、ついでに先日購入したアンテナのことについて尋ねてみる。アンテナの端子を2分割して短波帯が聞けるようなアダプターとセットで購入したのだけれど、それが、効果なかったという話は前に書いた。ご主人とおぼしき男性に尋ねてみると親切に教えてくれる。そのアダプター、実は、アンテナからの同軸ケーブルの外側の線を使ってアンテナ代わりにするためのものだったという。なあるほどね。やっぱり小さなディスコーン本体では短波受信は無理だったんだ。あたりまえだよね。それに、同軸の外側の線をアンテナがわりにしているということは、当然、シールド効果はなく、膨大なノイズを拾ってしまうことになる。だから、アダプターの「短波」と書いてある方のケーブルを接続するとノイズまみれで受信不能だったわけだ。すると、今、短波を聞いている状態は、UHFとVHFのアンテナで聞いているという無茶な状態になっている。私が大出力の定番放送局しか聞かないからいいようなものの、本当の短波ファンで、珍局を追い求めるような人にはまったく意味のない改善だったということになる。

 それはともかく、23800円で、短波のプリセレクター兼アンプを購入。電源は006P。電池の持続時間は50時間ちかく行くのではないかという説明をうけ、さらに端子もBNCであることを確認して、安心して買う。
 帰宅して、とりつけてみる。効果のほどは・・・これが・・・結構イケル。
 かなりゲインがあり、わずかに入感しているものがそこそこ聞けるまでになっている。そして、恐れていたノイズの混入も無し。いい買い物だった。


後書き 1   1996年6月6日

 と、まぁ、このように、およそ2ヶ月と10万円以上を費やした技術音痴のノイズとの闘いはひとまずこれにて終了しました。
 おそらく「なんて馬鹿なことをしているの!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。おまけに、それだけ投資して、やっとVOAやBBC程度(!?)が聞けて喜んでいるのだから・・・。
 でも、それだけ集合住宅のノイズはひどいということなのです。また、同時に、「丹念に探せばノイズが軽減される場所がかならずある」ということ。これがなんといっても今回の成功の鍵であるのは強調しておきたいと思います。実は単身赴任で海外に滞在中、借りていたアパートも盛大な生活ノイズに見舞われていました。しかし、部屋の中に1カ所だけ、わずか30センチ四方のスポットでノイズが軽減されるということをなんとか見つけ出し、以後そこにラジオをおいて故国からの放送、ラジオ・ジャパンを聞いていたという経験があったのです。
 いろいろと機材も買い込みましたが、つまるところ出発点となったのは「ノイズの空白地帯を探せ!」これが一番の教訓ではないかと思います。

P.S.
AORの受信機もその後新しい機種が発表されて、ちょっと悔しい思いをしている今日この頃です・・・・。


後書き 2   2004年2月6日

 と、さらに後日談です。短波専用ではないディスコーンアンテナのゲインではやはり限界があるということで、その後、RFシステムズ社の短波用パッシブアンテナ、MTA−GMDSS2を取り付けています。アクティブアンテナではきっとノイズを拾ってしまうだろうと言うことでパッシブアンテナにしました。結果、よけいなノイズも拾わず、より良好な受信が楽しめるようになりました。また受信機もAORのAR−7030Plusとなりました。また、このアンテナに接続することにより、電池ベースであれば、いままでのBCLラジオが使えるようになり、我がシャックにも往年のBCLラジオが復活しました。
 ただ、ノイズを完全に除去することはできません。特に、15メガ、17メガあたりではかなり厳しい状況です。したがって、DXはほとんど楽しめない環境であることは記しておきます。中波帯もやられていますので、そのうちNHKに受信相談をしてみて、本格的な原因究明をしてみたいとも思っていますが、なかなか時間がありません。
 また、最近ではパソコンの関連ノイズがひどく、ラジオを聞くためには、パソコンをOFFにしなければならず、困っています。
 それに加えて、最近は送電線をインターネットのデータ回線として使うPLC技術が国内で導入されるのではないかという不安があります。この技術は短波帯の周波数を使うので、ノイズ混入がさけられないのではと噂されていますし、JARLなどが協力して行った実験でもそれが証明されました。あるPLC開発のメーカーは「7メガなどのアマチュア無線の周波数は影響を与えないようにしてある」というのですが、BCLまで考慮してくれているのかは不明です。そのメーカーはかつて「クー*」シリーズのBCLラジオで有名でしたが、最近はBCLラジオからほぼ撤退に近い状態ですし・・・。

 短波を聞くという行為は現代日本では次から次へと襲いかかる障害と闘い続けなければならない運命にあるのですネ。
 


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