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白内障手術体験記(多焦点眼内レンズ) 〜レーシック後の白内障手術にチャレンジ〜

人間歳をとると、多くの人がかかる白内障。現在は医学の進歩により、簡単な日帰り手術で再びよく見えるようになります。
ただし、過去にレーシック手術を受けた人にとっては簡単ではありません。その簡単でない手術を受けたKAY2の記録です。


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01.経過 1 レーシック以後
02.経過 2 2009年秋 人間ドック
03.病院へ〜目指す医師に会えず
04.病院へ〜2度目の訪問
05.2010年 手術1ヶ月前検診1
06.2010年 手術1ヶ月前検診2
  疑問点を色々と質問
07.2010年 手術1ヶ月前検診3
  レンズの選択
08.2010年 手術1ヶ月前検診4
   Aドクターとの会話のまとめ
09.2010年 手術1ヶ月前検診5
   オリエンテーション
10.手術2週間前 
   不思議な事前追加検査
11.保険について
12.本で学んだこと
13.手術前日
14.手術当日〜手術前
15.手術当日〜手術開始
16.手術当日〜手術後
17.手術翌日検査
18.手術後2日目〜1週間目
19.手術1ヶ月目
   保険請求トラブル、目のその後
20.まとめを兼ねたFAQ (工事中)



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15.手術当日〜手術開始


手術直前のKAY2。手術着で記念撮影です。


9時50分頃

瞳孔が開いているのを確認し、いよいよ手術室の奥へ。点滴の台を杖がわりにゆっくりと歩いて行きます。

一番奥にある手術の場所には2つ歯医者さんのような椅子があります。一つには先ほどの女性が。ちょうど手術が終了したようです。2台の手術台を使って交互に手術していくのでしょうね。

結構な数、スタッフがいます。若い男性が3人ほど。研修医でしょうか。そして看護師さんなど総勢10名ほどのようです。

椅子に腰を下ろします。頭を背もたれに預けるとすぐに椅子が倒れ初め、頭は水平よりも低く。  

親指に心拍数がわかる装置が、右腕には自動的に血圧を測る装置がつけられます。左腕には相変わらず点滴が。

さて、目の前には大きな機械が。その機械の中心部に視線をあわせ、目が動かないようにと予行練習。うん、うまく行っているようです。

ところで、心拍数の音。これ、機械を通して常に大きく聞こえてくるんです。そうすると自分で「あ、早くなった!遅くなった!」ってわかるんですよ。これがいいのかわるいのか。ただ、早くなると「お、リラックスリラックス…」なんて感じで自分自身をコントロールするには良かったのかもしれません。


10時過ぎ

Aドクターがやってきます。「KAY2さん、おはようございます!ご気分はいかがですか?」「はい、大丈夫です」「じゃ、お名前をフルネームで、生年月日も」と確認作業です。

目薬をさらに入れ、そして淡い紫色のビニールのシートを顔にかぶせられます。ちょうど真ん中に穴がおいており、目をそこだけ露出するようになっているようです。そしてその周りには非常に強力な粘着テープがついており、目を開いたまま固定するようになっているようです。さらにその上に何かをとりつけ、目を2重3重に開いたまま固定したようです。


10時5分過ぎ

「じゃ、始めます。目の前が一瞬まぶしくなりますよ」との説明。明かりがつき、ホントに目を開けてられないくらいにまぶしくなりますが、目を閉じることも出来ず。

上を見てください、下を見てくださいという指示に従います。その後まっすぐ正面を見ます。とにかく目を動かさずということを気にかけていましたが、この頃になると「ま、自然にしよう」と思い、気が楽になります。

目には麻酔の点眼が追加されていきます。やがて器具で目に触り「どうですか痛みは?」と尋ねられます。一瞬右の方に痛みを感じるのでそう伝えます。「じゃ、麻酔を追加しましょう」

そして、麻酔が効いたのか、すぐに何も感じなくなります。

すぐに「目が押さえられた感じがしますよ」と声がかかります。おそらく、そこでメスがはいったのでしょう。目の前には明かりが少し落ちたのか、やや暗くなり、そして中央にランプの形が見えます。よく歯科医などで見かける中央縦に一本柱が入っているタイプのランプです。視線のいい目標ができました。そこをひたすら見つめることにします。

まもなく水晶体の粉砕と吸引が始まったのでしょう。そのランプが見えなくなってしまいました。つまり目からレンズが取り除かれたわけです。ほほぉ。ホントに明るさがわかるだけで何も見えなくなるんだぁと感心。かつての白内障の手術はこのままの状態で終わり。つまり見えなくなってお終い。それで誰も文句を言わなかったわけですから医学の進歩ってすごいですね。

Aドクター「もう少しですよ。もうすぐ水晶体が全部とれますからね」と声がかかります。

堅くなった水晶体を取り除く作業はかなり時間がかかると覚悟していたので、思ったより短い感じです。よかった!

そしてドクター「最後に今、洗って綺麗にしているところですよ。」ジャバジャバと大量に水がかかっています。

こうして現在の状況を説明してくださるのは患者としては本当にありがたいです。

やがて、「KAY2さん、今からレンズを挿入します。もう一度、しつこいようですが名前を確認しますね。フルネームと生年月日をおっしゃってください」と言われます。こちらも少し笑いながら「はい、KAY2です。生年月日は…」用意されたレンズが正しいものであるかの最終確認でしょう。

「ちょっと押さえられた感じがしますからね」と声がかかります。

いよいよ多焦点レンズの挿入。なるほど、確かにぎゅっと目を押さえられ、あたかも、なんだかモノを押し込められているような感じがします。

あれ、少し痛いかな?正直に
「先生、少し痛みがありますね」
「麻酔の効きが少し悪いようですね。麻酔を追加しますね!」

すぐに痛みはなくなります。瞬間、あのランプが再び見えるのです。うわぁ、レンズが入ったんだ!と実感です。が、すぐに、大量の水のようなモノが目にかかります。

「では、最後にチェックしますね」という一言で後処置に入っていることがわかります。

「はい、終わりましたよ」

ということで、目の上のカバーを外し、ガーゼをつけていただきました。

「KAY2さん、やはり、少し水晶体が堅くなっていましたね」とおっしゃいました。やはり進行したんでしょうし、そのために少し時間も余計にかかったと言うことなのでしょう。

時計を見ると…

10時23分

正味15〜18分程度の手術だったでしょうか。

「ご気分はいかがですか?」と聞かれ正直に

「いや、あっという間でした。それに快適でした。BGMでクラシックが流れていたのは嬉しかったです」と答えたら、Aドクター、ニッコリして「では、明日見せていただきますので、今日はここまでです」とおっしゃって次の手術へと向かわれました。




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ご注意:

この体験記の中に登場する医師名と病院名はイニシャルではなく、レーシック体験記から登場順のアルファベットです。

また、医学は日々進歩しています。ここに書かれたことは2010年春現在の記録です。その点、ご注意下さい。


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