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手術1ヶ月前 2 眼科医のサード(!)オピニオン
次の日は仕事がないので、思い立って急遽近所のG眼科を尋ねることにしました。とても評判のいいお医者さんで以前私もお世話になったことがあります。受付で「網膜を見て欲しい」と尋ねるとギョッとした表情で「え?」。絶句という感じの一瞬をおいて「あ、眼底検査ですね」との答え。あ、そういう専門用語があるんですねぇ。(笑)
で、診察室でCドクターにおそるおそる顛末を話してみると(もしかしてそんな手術やめなさい!メガネで十分でしょう!と怒られるかなぁ・・・と思ったものですから)実に真摯にこちらの言葉に耳を傾けて下さり、やがて・・・検査開始。
「確かに目に曇りがありますね。それも硝子体の比較的前の方に見られますね。このことを皆さん指摘されているのでしょう。で、どちらの病院でも手術には「適応」との答えですよね。ということは、結局、皆さん、インフォームド・コンセントに従ってあらゆるリスクをお話になったということでしょう。私の見立てではこの曇りはブドウ膜炎ではなく、長年の近視によるものだと思いますよ。私はレーシックをしたことがないので偉そうには言えませんが、手術中眼球に圧力をかけるといっても何時間もかけるわけではなく数分とかそういう単位だと思いますから、それほど心配いらないと思います。それが私の考えです。」
実際はかなり長時間お話し下さったのですが、明快な回答にホットしました。やっぱりこうした意見を色々尋ねてみるのは大切ですね。
さらにCドクターは「インフォームド・コンセントっていろいろ難しいんですよ。私はね、普段白内障の手術をします。かならず事前にそのリスクを患者さんに説明するんですけどね、「こうした合併症の危険があり、その結果、失明にいたる可能性があります」なんて言っちゃうと、おじいちゃん、おばあちゃんはだれも怖がって手術を受けません。その結果白内障がひどくなって失明しちゃったらどうしようもない。だからどう安心させつつリスクを説明するか・・・そのあたりが悩みなんですよ。」と語って下さいました。うーん、いいドクターだなぁ・・・。
そこで、自分としては手術にゴーサインを出すことにしました。
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