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手術1ヶ月前 5 レーシックにおける失敗とは?
一般的にレーシックは失敗の少ない手術だと言います。でも、それは失明とか、あるいは感染症になる確率がきわめて低いということ。たとえば術後視力が思うほど戻らない、あるいは不正乱視が発生するというのはこうした「失敗」にはカウントされていないようです。
では、実際に視力はどの程度戻るのでしょうか?
興味深いデータがあります。前述した慶應義塾大学付属病院の根岸一乃ドクターが書かれている本によると、慶應でのデータでは、元々の近視の度合いにより、術後に良好な視力となる率が変化するそうです。このデータによると、私の場合は1.0以上になる確率は8割から9割。ということは10人に一人は十分には回復しないことになります。ただしこのデータは標準的な近視矯正のレーシックとういよりは、角膜移植後など、様々な特殊ケースを含んだ上での数値ですから普通の人がレーシックを受けた場合はもっと成績は良くなるようです。同じようなデータを錦糸眼科の矢作徹ドクターも本の中で公表しています。こちらは普通のレーシックの結果ですが、中度近視で1.0以上になる確率は97%。強度近視で92%です。私のように中度から強度の中間という人間の場合95%くらいと考えればよいでしょうか。100人いれば5人くらいは1.0に達しないわけです。
そう考えると、意外と「手術を受けたけれど思った結果にならなかった!」というケースは存在するわけです。その5人に自分が絶対に入らないとは言えないですよね・・・。
また、不正乱視の発生というのもあるそうです。このあたりは、レーシックの失敗を主に取り上げたブログなどがあり、参考になります。もちろん、そうしたブログや掲示板では当然失敗したという経験者のみが書き込むわけで、読んでいると大多数は成功しているということをついつい忘れてしまい不安感が先に立ってしまいますが。
ただ、どのサイトでも強調しているのは、たとえ1.0以上にならなくとも、手術前の裸眼の視力よりも悪くなることはほとんどない・・・ということです。たとえば、0.03の視力が1.5にならずに0.8になった・・・。「失敗だぁ!」と嘆くのではなく「ま、ここまで戻れば良かったと思おう・・・」という気持ちでいれば気は楽になるようです。
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