31 手術後32日目〜1ヶ月検診

 次第になじみの深くなったAクリニック。それでも、エレベーターの階数ボタンを押すのに「何階だっけ?」ととまどったりします。無事にたどり着いてみると再検査の待合室はがらんとしています。先客は一人だけ。時間によってはこういう時もあるんですね。ですから、あまり待つことなく、視力検査に呼ばれます。

 まず今回は1ヶ月ということで角膜のデータをとる機械から始めます。緑のトンネルのようなものをのぞき込みます。そして、次にいつもの気球の絵が見える機械。

 その後、視力検査です。前回とほとんど変化なし。左右で1.5、右が0.9、左が1.5です。やはり右は全般にぼやけ、2重に見える場合もあります。乱視はほとんど出ていないということでした。

 さて、その後診察室へ。今回はクリニックの看板娘(と勝手によばせてもらいます)、Gドクター。クリニックのホームページではきらびやかな経歴ととても美しい容姿が目を引きます。

 で、彼女が口を開いたとたんにビックリしました。早口なんです。おまけに声のピッチが高い!時々何をおっしゃっているのかわからないことがあります。さらに、結構態度がビッグで高ビーな感じだったりします。見方を変えればざっくばらん。でも私にとっては苦手なタイプ。「あー、まいったなぁ」と思います。

 ドクターの見立てもまた芳しくありません。

 簡単に言えば、屈折率などのデータをみると手術の結果はほとんどパーフェクトなのだそうです。したがって、これ以上、何をするということもできない。この状態で右目が見えにくいというのは考えにくく、しいていえば、現在左右ともドライアイになっており、右がとくにひどいので、ドライアイが治まるまではなんとも言えないということでした。ドライアイで目を覆う涙の量が少ないとそれで視力が変わると言うこともあるという説明でした。

 「でも、想像すれば・・・という話よ」
 「はい、わかりました。」

 で、そのほかに考えられることは、もともと目に調節障害を持っており、それが視力の矯正ではっきりと自覚されたということも考えられるということでした。

 うーん、それは今まで感じたことはなかったんだけれど・・・そういうこともあるのでしょうか?

 そこで、「でも、仕事上、不便なんですよ」と訴えると「じゃ、コンタクトしたら?遠近の」との超シンプルな答え。「コンタクトしたくないからレーシックを受けたのに」という言葉を飲み込みます。あまりこの先生では親身になってくれそうにありません。

 「あの、辛い場合は遠視用の眼鏡を作ろうと思っていたんですが、以前、視力が安定するまでは・・・との話があったので、待っていたんです。もう作っても大丈夫ですかね」
 「うん、大丈夫よ。で、ほら、安いのがあるでしょ。100円ショップとかに。そういうのでいいのよ」
 「先生、ああいうのは両眼とも同じ度数がはいっているでしょ。左には入っていては困るんですよ」
 この言葉に先生、とても面倒そうな表情で、投げ捨てるようにおっしゃいます。
 「じゃ、作るっ?処方書くからっ!」

 ということで、再び検査。遠視の検査って別に機械を使うわけでもなく、ただ、手に雑誌などを持ってそれでレンズをいれて見やすさを調べるだけなんですね。いつも思うのですが、このクリニック、ドクターは結構態度のビッグな人がいますが、ここの検査の女性達は感じがいい人が多いです。今回もとても優しい人でした。で、20分ほど、眼鏡をかけてつらくないかどうかを調べます。

 その後、ふたたび診察室へ。

 Gドクター、例の調子で話し始めます。
「あなたね、JB視力見ると、以前かけていた眼鏡、近視が残るようにしてあったのね。これって、もともと、調節障害があったからじゃない?」
「?」
「あなたの眼鏡はねぇ、モノビジョンに矯正してあったのよ。だから、それで、こうして何年も見ていたから、もうすっかり脳の認識もそれで慣れてしまっているのね。だから、今、左右とも視力を戻した結果、こうなったんじゃないかしら」
「??」
「これって、ウチが診るような問題じゃないわっ!。ウチじゃ対処できないからっ!」
「!!!」
「近くを見えるようにするように再手術はできるけれど、それって遠方視力は落ちるからねっ!」
「!!!(怒)」

 JB視力、調節障害にモノビジョン、ふー。どうしても手術「以前」に問題があったということにしたいという先生の気持ちがあからさまに伝わってきます。

 一応、それぞれの意味を尋ねてみます。JB視力というのは、眼鏡で矯正したときの視力だそうです。そして、調節障害というのは老眼のこと。モノビジョンというのは、眼鏡やレーシックでの矯正の際、あえて、片目を遠方に、もう片目を近くにピントが合うようにして、老眼になっても、結果的にどちらかの目を使い、遠くも近くも見えるようにするという処方です。

 とにかくドクターが言わんとしたことは、

「もともとあんたが持っていた障害だろう。レーシックの結果生じた問題じゃない。だから文句があるなら「よそ」で言って。再手術してもいいけど、すれば今度は遠くが見えなくなってあんたが泣くことになるんだよ!」

 こうまとめることができます(笑)。

 ま、言い方だとも思うんです。上記の内容、もっと丁寧に、親身に話していてくれたら、同じ事でも、

 「残念ながらあなたの目が元々問題を持ってたようです。手術の結果、屈折率は良好のようですのでこれはレーシックの結果起きた問題ではないということになります。別の専門医に診てもらってはいかがでしょう。ここでの再手術は可能ですが、今度は遠くが見えなくなる欠点がありますのでよく考えてください。」

 てなまとめになり、腹は立ちません。

 どうも、展開が想像を大きく離れます。

 困った!どうしましょう。今日のところは一旦引き上げて、ドクターの言うとおり、もう3ヶ月ほど待ってみることにします。待合室に戻り、受付で目薬を10本ほど渡されます。今回は1種類。いままでの3種類の目薬はもう必要ないそうです。今度の目薬は一日5回を限度に適宜。また、それ以外にもドライアイがひどいようなら市販の目薬「ソフト・サンティア」を入れるようにとの話はドクターとの会話でありました。

 ところで、ここで、受付の女性がカルテをみながら妙な説明をします。
「先生がおっしゃるには、左目で遠くを右目で近くを見て、その状態に慣れるようにしてくださいとのことですからよろしくお願いします」
「???、あの、右目は近くも見えないんですけど・・・」

 その女性、ドクターのところに行きますが、ドクターは診察中。待たされちゃいます。しかも今見ている患者さん、結構食い下がっていて、かなり時間がかかりそう。そーか、ああいう風に食い下がっても良いんだ・・・。自分っておとなしすぎたかなぁ・・・。15分近く待ってやっと、先生のところで話し込みます。ドクターの例の高ビーなトーンで「だから、このケースは特殊なのよ!」との声が漏れ聞こえてきます。

 で、戻ってきて、もう一度私に説明してくださるのですが、どうもやはり要領を得ません。してると、やはり私のケースは彼女の理解を超えているケースなんですねぇ。

 次回の検診は3ヶ月後ということで予約を入れました。

 さて、帰る道すがら思います。これはもう、あきらめるしかないかもしれません。このまま近くは眼鏡を使う生活になることになりそうです。

 でも、一方で思います。以前は近くも遠くも眼鏡を使わなければ見えない生活でした。今は遠くに関しては眼鏡が必要ありません。それだけでも手術を受けた価値はあった。それは間違いありません。

 ところで、今回思ったのですが、先生が毎回替わるというのはあまり嬉しいことではありません。できれば、一人の患者のフォローは同じ医師にしてもらいたいところです。

 それから、説明を聞いていてわからないことは徹底的にわからないと言ったほうがいいです。私の場合、ついつい他の待っている患者さんが気になり、短く切り上げましたが、上記のようにかなり食い下がる患者さんもいました。結果的には、その方がいいと感じました。大事な自分の目に関することです。

 今回の先生は相性がきわめて悪く感じました。一方で今まで診て頂いたドクターのうち、この人なら・・・という人もいました。今後、診察もドクターを事前予約で指名したほうがいいでしょう。

 そうそう、この頃感じたことですが、夜仕事をすると、極端に視力が落ちるのです。ま、休むと、その後向上するのですが・・・。

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