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手術当日と目を見張る技術の進歩
手術の3日前より目薬を入れます。これも以前よりは短くなっていますね。ベガモックスを1日4回。4回というのは微妙な回数なんです。ほら、1日3回の食事にあわせて3回だったら楽なんだけれども…とKAY1がつぶやきます。そうタイミングが大変。他のクリニックでは?と見るとA大学病院のパンフレットには、起床時、朝食後、昼食後、夕食後となっています。Bクリニックでは単に朝昼夕夜となっています。でも考えてみると、目薬は入れた後に目やにがでることもありますから、そうしてみると、外出前に2回入れるA大学病院方式の方がいいのかな…。
さて、手術当日、時系列で記録を見てみましょう。
6時15分
ぱっちり目が覚めます。その後、掃除し(なにせ部屋の掃除が趣味のKAY1です)、頭と顔を洗います。そしてヨーグルトと珈琲をで朝食。
・電車が遅れているというメールが来たので30分ほど予定を早め、9時半に自宅を出ます。そこで、早めについたので、クリニック近くの喫茶店でサンドイッチを食べます。
11時05分
クリニックに到着。
11時10分
書類の手続き、支払いを済ませます。確定申告で医療費の控除を申請するためにも領収書を忘れずに!。
そして、めがねと目薬の入った一式を渡され、さらに、イントラレーシックの写真の入った説明書を渡され、見ておくようにと言われます。
また、持ってきた眼鏡、帰りは不要ですが、度数のないレンズに入れ替えてくれるので、渡しておきます。そして、その際、係の女性から「今日は早く来ていただいているので12時半には終わりますね」との話。1時間ちょっとで全てが終わるというのは嬉しいですね。どうも今日は空いているみたいです。前回来たときは2〜3時間みておくように言われていたので、今日はたまたま人が少なかったようです。
さて、ゆっくりと解説を読もうかな…と思うのですが、念のため、トイレに。
さて、トイレから戻ってみるとすでにオペ室の人がやってきて待っています。説明書を読む時間もなく、すぐにオペ室の待合室に案内されます。
11時15分
靴をスリッパに履き替え、ガウンを着せられ、ディスポの帽子も被ります。
麻酔や抗菌剤など3種類を点眼。
「説明はお読みになりました?」
「いえ、トイレに行っていたもので」
「じゃ、後ほど説明します」
さて、今度は自動扉を通ります。その先はオペ室の廊下でした。そこにある椅子に座ります。そこで看護師さんから簡単な説明を受けます。
「赤いランプを見てくださいね。全体でおよそ8分で終わります」と説明を受けますが、とにかく説明書を読んでいることが前提なので、今ひとつ良く飲み込めません。うーむ、スイスイ物事が進むのは良いのですが、もう少し時間的な余裕もあった方がいいですねぇ。
「前の人の順番が終わったら担当のナースが来ますので、そのままお待ち下さい」と最後に一言。
11時20分
オペ室の前に移動し、待ちます。
オペ室では自分の前の人が手術を受けている最中です。
11時25分
やがて5分ほどで前の人が出てきて、いよいよ自分の番です。
「緊張している?」と院長先生に声をかけられます。
「はいっ。とっても!」
「大丈夫大丈夫」と言われますが、やはり緊張は隠せません。
まず椅子に座り、機械で検眼します。OKということですぐ横の台の上に横たわります。
「右、左と、両方フラップを作って、それをめくって、さらに右、左とレーザーを当てるからね」
そして、目の前に大きな円盤が登場します。まず右目を固定され、押される感じがします。四隅に光があるのですが、その真ん中を見るように言われます。
すでにフラップを作り始めているようです。痛みは全く感じません。
「はい、きれいに削れています。もう少しです。もう少し。上手ですよ。」と「ほめごろし」でしょうか。リラックスさせようとしてくださっているようです。片目のフラップ作成、数十秒で終わった感じです。
続いて左目が固定されます。その際「まっすぐに見てね、きょろきょろしないよ」と短くも厳しい注意が。
右目と同じ作業が続きます。
さて、両目のフラップができました。以前はこの時点でフラップ内部にできた水蒸気を逃すために10分くらい休憩したのですが、技術の進歩はすばらしいですね。現在はその必要もなく、そのままですぐに次のレーザー照射です。
「はい、赤い光を見てください」と指示。
再び右目を固定し、別の機械が目の前に動いてきます。
「ジジジという音がしますが、レーザーですからね。気にしないでね。照射はすぐ終わりますよ。」と説明。
やがて、「うんうん、うまく当たっているよあと数秒だから」といわれ、終了。
そして目が水浸しになります。その瞬間「じゅっ」という音がして少しびっくりします。
いよいよ最後の作業でしょうか。「のばし」がはじまったようです。アイロン掛けをするように、フラップをヘラのようなもので伸ばして皺を取っているような感じがします。
さぁ、これで右目は完了です。
次に左目。全く同じ作業が続くのですが、やはり緊張は解けません。同じように光を見つめるのですが、今度はなぜか光が少しずつ動いているような感じがし、やや焦り気味です。
が、作業は滞りなく進んでいるようで、例の「ジジジ」というレーザー照射の音を聞き、ジャバジャバと目に水がかけらます。のばして終了。
痛み?全くありませんでした。KAY2はあんなに手術中痛かったのに。KAY1、日頃の行いがいいのかな。
「はい終わりですよ」と一言あると、いきなり普通に体を起こされます。医療に詳しいKAY1、普通ナースさんは体をいたわってもう少し丁寧に起こすけれどねぇ…と思わず思ってしまいます。ま、体が悪いわけではないので、全く問題はないのですが…。
そして最初に検眼した椅子に座りチェック。
ドクター、「はい、きれいにできました!」
11時30分
手術室を出ます。ナースさんに連れられて薄暗い部屋に移ります。
その部屋で目薬の説明を受けます。さらに、目の周辺を触らないことなど、生活上での注意を受け、質問がないかと尋ねられます。
目薬は3種類さすのですが、とりあえずまず1種類、いれてもらいます。あとで、2種類を自分で入れるように指示されます。
「就寝時に目を保護するためのプロテクターは最後にもらえるんですか?」とたずねます。KAY2が手術を受けた後、小さな穴の開いた金属製のカバーをもらっていました。まるで仮面ライダーの目のようなプロテクターです。それをイメージして尋ねたのですが意外な答え。
「ほとんどの人は大丈夫だから、今は差し上げていないんです。むしろ、むしろテープがかゆみを誘発しますから」
とはいえ心配性のKAY1、少しだけ「食い下が」って、1セットもらいました。
「このまま受付に寄らずに帰っていいですよ」と5分もかからない説明で終わりでした。KAY2が手術を受けたときは数十分、休息したのですが、それもなし。
再度受付に寄り、最初に預け、レンズを変えてもらったメガネを受け取ります。
11時40分
というわけで、すべてが終了。なんと30分ちょっとの滞在時間です。ここまでの時間を振り返ってみると、
受付 |
5分 |
着替えと点眼 |
5分 |
オペ室で待機が |
5分 |
オペ |
8〜10分 |
終了説明等 |
10分 |
本当にトータルで30分〜40分です。
12時10分
KAY2が迎えにやってきます。最後に帰宅時用にと保護眼鏡をもらいますが、KAY2とときのゴーグル形とは違い、普通につけていても違和感ない、おしゃれなメガネ型になっています。色々な部分が進化していますね。
そして、目が見えないので、電車ではなくタクシー帰宅となります。12時20分にはタクシーに乗り込み、12時50分、自宅に到着します。ここでもレシートを忘れずに受け取りましょう。クリニックへのタクシー代も確定申告時、医療控除に加えることが出来るからです。
さて、この日、その後の状況は次のページに。
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