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手術結果とその後
帰宅して、KAY2が近所のスーパーに出かけ、弁当を買ってきます。そして13時30分頃、弁当を温めて食べ始めた頃、目に違和感が生じ始めます。そう、KAY2も手術後に感じた、あの痛みです。目の中に大量にすり下ろした玉葱をすり込んでいるような…。
やっぱり来ました。
最初は我慢していたのですが、どうにも痛いのです。目を開けることができず、涙がぼろぼろと出続けます。KAY2の体験とその説明がなければ不安でしょうがなかったかもしれません。KAY2のときにはクリニックでもらった鎮痛剤を飲んで治まりました。やっぱり飲みましょう!ということで、14時、もらったボルタレンを飲んでみます。
最初はなかなか効き目が現れず弱ったのですが15時半頃、ようやく効いてきたのか、痛みが治まりはじめ、やがて完全に痛みが消えました。やっぱり鎮痛剤、必要でした。
さて、18時半、ここではじめて保護メガネをはずして両眼の見え方をチェックしてみます。
右目、左目、どちらもよく見えているようで安心です。細かい事を言えば、右の方がやや不安定な感じがします。輝度のような感じが、右が明るく、左が暗いのです。
とはいえ、眼鏡なしでピントは全くOK。
「え?この状態がずっと続くの?すごいすごい!」とやや興奮気味に、あちこちをじっと凝視してしまいます。
というわけで、この日、無事に手術が成功したことを喜びながらゆっくりと過ごしました。
そうそう、手術直後なので目を使ってはイケマセン。テレビを見ることができず、雑誌も新聞も読めません。そうなると、ラジオが唯一の娯楽!ところが実際にダイヤルを回してみると、自分たちにぴったりの放送がないことに気付きます。トークばかりのFM放送。ウルサイCMばかりのAMの民放。NHKのFMは、ひたすらピアノソナタを流し続けていて寂しいですし…。
ほどほどというものがないですねぇ。唯一TBSだけはアクの強い個性豊かなベテランパーソナリティが多く、聞き応えはあったのですが。
理想はニュースや情報が毎正時にあって、あとは、心地良い音楽を掛けてくれる放送…。ないですかねぇ…と考えると、やっぱりあの放送です。インターネットで聞くイギリスのClassic FM。ほぉら、やっぱり日本にも欲しい放送ですよね。
さて、その後の経過です。
術後検査の状況もきわめて良好。当初は視力も
右 1.5
左 1.5
また、手術を受けたのがKAY2のアドバイスに従って新緑の美しい季節。とにかく緑を眺めるのが楽しくて。電車が駅で通過待ちをして左る間も、車窓に映るケヤキの新緑に心が躍ります。車内の座席に座ったままで駅のホームにある時刻表の細かい文字まで見えてしまうのにはビックリします。「いや、そこまで見えなくてもいいですから…」と思わずつぶやいてしまいます。
一方、よく見えるデメリットも。きれい好きのKAY1、自宅で、やたら机の上や床のホコリが気になるようになりました。気がつくとしゃがんで床に落ちている髪の毛を拾っています。(笑)
こんなに見えるという事実にしばらくの間戸惑いました。思わずこんなひと言が…。
「だって、人生、今まで生きてきた年数以上に、近視でコンタクトしていた年数が長かったんだから…!」
「?」
待てよ、何かおかしいゾ。それって、「今まで生きてきた人生、近視じゃなかった年数以上に近視でコンタクトしていた年数が多かったんだから…」の間違い?(爆)
そして1年が経とうとしています。
当初は遠視気味だった視力、今はそれ相応に落ち着き、やや近視気味に戻ってきています。
右1.2
左0.9
左目、近視が少し戻って1.0を切りました。最初はちょっと不満だったようですが、次第にこれをメリットと感じるようになりました。そう、老眼です。40代ですでに老眼を自覚しているKAY1。手術直後は近くが全く見えなくなり老眼鏡をかけたりしていたのですが、少し近視が戻ってきたおかげで逆に、老眼鏡なしで見えるようになったのです。意外なメリットでした。現在の視力、ちょうどいいと本人は言っています。
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