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012 MRI(Magnetic Resonance Imaging)体験
東芝メディカルシステムズ社製
2008年 2月 7日
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これがそのMRI・・・でかい!
年齢とともに体のあちこちに不具合が生じてくるものです。KAY2は最近どうも具合が良くないなぁ・・・疲れかなぁ・・・と思っていたところ1ヶ月たつと、どんどんひどくなるばかり。ついにKAY1の勧めで病院に行かなければならなくなりました。
病院でレントゲンをとり、その結果・・・。良くないようです。
「さらにくわしく見るためにMRIを受けて下さい。病院を紹介します。」
えむあーるあい・・・って、もしかしてアレ?うーーーーーーん、思いっきり気分は「ぶるーーーーーー」。
MRIって、ご存じです?核磁気共鳴画像法というそうで、体の中を外から見る装置。同じ体の中を見る装置でもレントゲンはX線、エコーは超音波。そしてMRIは磁気を使うという大きな違いがあります。そして、その磁気を使ったMRIを受けた人の話をKAY2は今まで何度か聞いていますが、
「暗くて狭いなかに閉じこめられた感じでいやだった!」
「体の回りにものすごい音がカーン、カーンとひっきりなしに鳴り響き発狂しそうだった」
などなど。つまり、「狭さ」と「うるささ」がとても不快な検査ということでした。
先日内視鏡検査を受けたばかり。また検査?とガックリきたのですが、「そっか、このモノ・インプレッション、このところ検査シリーズで続けていくのもいいじゃない?」などと単純に思いなおし、しぶしぶ検査の了承をしました。もっとも、この検査、私の場合は見る部位の関係で造影剤を入れる必要がないので、注射も点滴も無し。そういう意味ではちょっとだけ気が楽です。
ちなみに、閉所恐怖症、体の中に金属の入っている人の場合はこの検査は受けることができないそうです。
検査の前日は特に注意することもなく、通常通りの生活です。
そして、当日。
指定された病院に指定された時刻の15分前に入ります。
インターネットの体験記などを昨日、読んでいました。例の「カーン、カーン」という音は相当凄いらしいです。どの程度のものなんでしょう?閉所恐怖症の人はダメということは相当狭い感じで圧迫感があるんでしょうね。KAY1は幸い閉所恐怖はありませんが、高いところが苦手など、いろいろと通常でない状態はやっぱり苦手です。
やがて、20分くらい待った頃「KAY2さん」と放射線科の方から声がかかります。
向かってみると、女性の検査技師さんが待っていらっしゃいました。松たか子と今井美樹、そして中山美穂を足して3で割ったような感じ・・・の方でした・・・ってやっぱりたとえが古いですねぇ・・・。世代が・・・。(^_^;)
さて、部屋にはいってみると、圧倒的な存在感でMRIの装置が横たわっています。ほとんど部屋そのものがMRIという感じです。
事前に「金属はダメです。腕時計もベルトのバックルもはずして下さい」と言われています。ロッカーにいれておきました。
そうして、まずは、まぁるいトンネルのような装置から突き出したベッドに横たわります。
「頭を固定しますね」と頭の両側にクッションを入れます。うーん、やっぱりこういう風に身動きの自由を奪われるのはうれしくないですねぇ。
「では、始めます。凄い音がしますが、がんばって体を動かさないようにしてくださいね。15分ほどを予定していますから」
部屋は静かな音楽がかかっていますが、それをかき消すようにポンプのような「シュー、スコン、シュー、スコン」という音が床の方からひっきりなしに鳴り響いています。
ベッドが動き、上半身がトンネルの中に入っていきます。暗いのかなぁと思っていましたが、さにあらず、明かりはほどほどに入ってきて、クリーム色の装置内部が見えます。しかも顔ギリギリに壁が来ているのではなく、10センチ以上は隙間があるようです。最新鋭の機械でしょうか?とりあえず、心配していたほどではないようです。
そして、やがて、ベッドが止まり、「ブー」っと大きなブザーのような音が鳴り、ビックリします。
やがて、ブザーの音が間隔を狭めて鳴り始めます。確かにこれはうるさいですねぇ。まるでブザー型の火災報知器を耳元で何台もならしているような感じです。そして、やがて、サイケデリックな音楽のような音がピッチを徐々に変えて鳴り響いたり・・・さらには工事現場のドリルをもっとピッチを高くしたような音などなど・・・。その3つの音の競演が何度かリピートされます。
インターネットで読んだ体験談ほどの凄さではありませんでしたが、やはりそれなりにうるさいものです。それに加えて、何と言っても身動きできないのが辛い。途中で、口にたまったつばを飲み込んで良いのやらどうか迷っていると(だって、ノドボトケ一つでも動くと検査に支障があったりして・・・なんちゃって???)なんだか気分が悪くなってしまいました。気分が悪くなってくるとじっとしているのは辛いですねぇ。それでもどうにか持ちこたえたのは、可憐な技師さんに迷惑をかけたくないという一心(別名「スケベ心」とも言います(^_^;))でした。
どうにか15分終えましたが、やっぱり気持ちの滅入る検査でした。
「はい、終了です」 あーーーーー、この言葉、待ってました!!!本当にホッとして全身の力が抜けました。
そして、ベッドが動き、機械の外に出ます。
「お疲れさまでした!」
「いやぁ、結構、凄い音ですねぇ。」
「でも、KAY2さん、これでも最新型で今までよりもずっと音は静かになっているんですよ。とにかく静音というのはMRIでは技術革新を待たなきゃいけないんです。」
「音って、どうしても消せないんですか?」
「MRIそのものの原理からして無理なんです。簡単にたとえるとこのMRIって巨大なスピーカーなんですよ。だから、もともとの原理上、難しいんです。ただ、新しい機種では少しずつ静かになっているんですけれどねぇ・・・」
というようなお話しでとても丁寧に教えて下さいました。お忙しいのに・・・。感謝です。
結果は・・・これからです。KAY2の病気、それほどひどくなければいいのですが。
で、今回の結論。
狭さ・・・数年前の他の方々の体験記などを読んだ印象よりは改善されている感じです。
音・・・これも同様で、改善はされているようです。とはいえ、KAY2は「もう一度受けなさい」と言われれば、多分、げんなりすることでしょう。可憐な検査技師さんにはもう一度会えれば嬉しいですが・・・。あ、KAY1がこっちを睨んでる・・・。\(^^:;)...マアマア
鼻からの内視鏡と一緒で、技術の進歩は着実。MRIもそのうち静かで閉所恐怖の人でも大丈夫な機械になる日もきっと来るでしょう・・・・。