HOME > モノ・インプレッション・トップ > 031 ネットオーディオの悦楽 Squeezebox Touch(Logitec) Wi-Fi Music Player

031 ネットワークオーディオの悦楽
Squeezebox Touch (Logitec) Wi-Fi Muisc Player

2011年 4月14日
最新改訂:2019年11月03日

このサイトはフレーム対応となっています。
フレーム機能つきのブラウザでご覧の方はこちらをクリックしてください
そうでない方はこのままご覧下さい。



小さい!薄い!軽い!カラー液晶が綺麗!そして音質は…極上です。
いつも聞いている Classic FM もご覧の通り、プレゼンターの写真が…。
そして無線LANでつながったPCの iTunes に入っている音楽も自由自在に聴けてしまうのです。
 



【本機との出会い】

本機のことを知ったのは偶然。ある時KAY2が書いた Tangent Quattro のレビューページにリンクを張って下さった方があり、その方のページを見て、「え、こんなおしゃれな機械があるんだ」と知りました。(ちなみにその方のページ「な!自転車でやせる」(http://armanwalk.nakachi.org/2010/05/blog-post_10.html)は数多くのインターネットラジオを紹介していらっしゃる、日本では貴重なサイトです)

インターネット・ラジオにも分類できますが、本体にスピーカーはありませんのでご注意を。別のオーディオシステムにつなぐことが前提となっています。しかし、本機の本来の役割はインターネットラジオではなく、NASやPCに貯め込んだ音楽ライブラリーの無線&有線LAN経由での再生。iTunesなどが入っていれば自動的に読み込んでくれ、そして、離れた場所で Wi-Fi を使い、再生できるというものです。つまり、iPod のワイヤレス版と考えればいいのです。しかも、ピュア・オーディオに特化しているので、背面にはRCA端子や光端子まで揃っています。こうした器機はネットオーディオ、あるいはネットワーク・ミュージック・プレーヤーとも呼ばれています。

これ、いいじゃないですか。KAYS、音にはこだわりがある方なので、居間には時間をかけて揃えたステレオがあります。たまに Tangent Quattor MK2 をそれにつないでインターネットラジオを楽しみますが、いちいちラジオを運んで接続するのが面倒で…。

さらに、CDで聞きたい!というときに、別の部屋にあるCD棚から持ってきてかけるのですが、面倒。聞き始めると、あ、あのアルバムも、あ、この曲も…となると、何度も何度も往復。それが、この器械さえあれば、PCに入れている iTunes の音楽、いつでも居間のステレオで聞けるし、おまけに、取り込みも今までのような AAC の非可逆圧縮ではなく、WAVか可逆圧縮の Apple Lossless で取り込めばCDと全く同じ音質で楽しめます。このネットワーク・オーディオ、もしろんそうしたファイル形式に対応しています。

そして、最終的に後押ししたのは地震でした。

あの震災で、幸い怪我こそわずかで済んだものの(KAY2は地震一週間後になって初めて開いた棚から、しまっていたラジオが落ちてきて直撃。一週間たってから怪我するなんて…トホホ。)地震のために我が家ではCD棚に置いていたCD数百枚のうち、かなりのものが床に落ちてしまいました。中には破損したものも。そこで、CDで置くのはやめ、すべてアップルロスレスのエンコードで(WAVで取り込むと iTunes でアートワークが表示されないためやめました)改めてPCに取り込む決意ができたのです。そして取り込んだCDから物置にしまい込むことにします。



PCの iTunes に入っている音楽がアルバムアートワークと共に表示されます。
可逆圧縮のApple Lossless(ALAC) でエンコードしているので、
音質はCDをかけているのと、聴感上、全く変わりません。


【どこで買う?】

アメリカの製品ですが、日本でも販売しているショップがあります。ただし、以前の Tangent Quattro Mark 2 を買った時と同じく値段が高いのです。後述の日本語化をして販売してくれるというのがキモではあるのですが…5万円弱。アメリカ国内での販売は300ドル弱。つまり、現在の為替レートなら2万5千円くらい。倍ですねぇ…。で、当然KAYS的にはアメリカで…となるのですが、頼みの綱である Amazon USA、この製品は日本への販売ができなくなっているんです。保証ができないということで…。その場合、転送サービスの業者さんを使うという方法で多くの方が手に入れていらっしゃるようです。また、多少お金がかかっても手軽に…という場合はネットオークションを使うのも手です。そういう事情を知ってか、アメリカから新品を出品される方が結構いらっしゃいます。ネットオークションでの価格は2万6千円から3万6千円程度が相場のようです。
(追記:友人のH君によると Amazon USA が日本への販売を始めたそうです。H君、教えてくれてありがとう!彼、我が家に遊びに来て本機を見て感動。翌日に発注しちゃったのです!ところが、その後再び日本の住所への販売が不可に。Amazon JP で販売を始めたせいでしょうか。ところが、その値段が37000円!こうしてみると、現在現実的なのは Amazon USA で購入し、転送サービスを利用するのがいいでしょう。2011年9月の為替レートであれば、転送手数料&送料も含め、22000円~23000円程度で手に入ります。但し、転送サービスの業者を選ぶ際には評判などを調べて慎重に。またまた「ところが」、2011年10月11日現在、Amazon USAから再び日本への発送が可能になっています。KAY2は寝室用にと、ついに2台目を購入。送料も含めて日本円にして20、800円でした!)



届いた箱。この中にまた黒くおしゃれな箱が入っています。
 

【本機のセットアップ】

オークションで落札し、届いた翌日、嬉しくて早朝から目が覚めます。そう、今日は休日。朝からセットアップが楽しみで「お目目ぱっちり(という表現が昔はありましたねぇ)」になっちゃいました。

箱をあけてみると、中にもう一つオシャレな黒い箱が…。二重の箱、最近の流行でしょうか…。

で、中身を取り出してみると小さいにもかかわらず重みもあり、意外なほど高級感があります。

そして、カラーのマニュアルを取り出します。結構厚いので「やれやれ」と思うのですが、開いてみて安心。様々な言語のページがあるので、結局英語は10ページほど。とってもシンプルでした。

さて、ACアダプターにつなぐと自動的に本体のセットアップが始まります。無線LANへのパスワードなどを打ち込めば、すぐに使えます。画面をタッチするだけなので、簡単至極。おまけにカラーの液晶も見やすく、わくわくしちゃいます。まずはソフトの更新から。なぜか最初は失敗と表示がでましたが、Retryをしてみると今度は数十秒で完了。さらに、自分のメールアドレスとパスワードを設定し、register しておきます。

機能選択画面が出てきます。

そして、まずインターネットラジオを選択すると、ジャンル別の表示。デフォルトでの局数は今までのネットラジオと比べるとかなり少なめですが、Classical を選ぶと、すぐにお気に入りの Classic FM (UK) を発見。リビングのアンプにつなぎます。

簡単!すぐにピアノ協奏曲とおぼしき音楽が流れてきます。続いて、この時間のプレゼンター Nick Bailey の親しみあふれるバリトンの声が部屋に響きます。おまけに…画面には Nick の顔写真まで!さらに画面をタッチするとイコライザー表示になったり、ボリュームメーターになったり!

驚きました。感激です。も一つ言えば、選局してから実際に音が鳴り出すまでの待ち時間が非常に短いのです。わずか2~3秒。いままでのインターネットラジオでは10秒程度かかりましたから、これは圧倒的。ようやくストレスなく選局することができるようになりました。

もう、この機能だけでも買った良かった!と思います。終わり。ちゃんちゃん…としても、良いのですが、本機を買ったのは他に目的があるのです。



画面を切り替えるとこうしてボリュームメーターになったり、
イコライザー画面になったり…。遊び心もニクイ!
 

【PCのセットアップ】

今度はPCに向かい、顧客登録をします。ですぐに届いたメールから、PCのセットアップに移ります。

メールの誘導にしたがい、Logitech のホームページに。そして、まず、Squeezebox Server という本機用のソフトをダウンロードします。これがPCの音楽を本機で聴くために重要なソフトですので、必須。バージョンは2011年4月現在、7.5.3です。さて、ダウンロード時、file is collapsed と表示されてドキっとしましたが、もう一度手順を踏めばOKでした。

インストール後、iTunes Import が自動的に始まります。PC内の iTunes を勝手に探し出して登録してくれるのです。心配していたセットアップ、もう、ホント、おまかせでいいのです。ただし、1万曲以上の膨大な量の音楽データをためこんでいるKAY2、これに結構時間がかかります。アートワークスキャンまで含めると、20分くらいかかったでしょうか?でも、ホントにこれだけなんです…セットアップは。

というわけで、今度は居間に戻り再び Squeezebox Touch の電源を入れます。メニューから My Music を選ぶと自分のPC名が表示されます。そして My Music を開き、アルバム別を選ぶと…

おおお、自分の iTunes に入っているアルバムの名前と写真がずらっと表示…。やった!

ただ、日本語はフォントが入っていないので四角のマークが並ぶだけとなります。これはまた後で触れますね。

で、この日のために事前にアップル・ロスレスでエンコードしたラヴェルの「亡き王女のためのパバーヌ」、デュトワとモントリオール交響楽団。この曲は大好きな演奏で、その録音の優秀さもあって、iPod ではなく、CDを居間のステレオにかけて聞くのが大好きなのです。でも、このシステムで、しかもアプルロスレスであればCDを棚から出して居間に運ばなくても、再生上は同じ高音質になるはず…。

プリメインアンプのボリュームをあげて…。

最初の弦のピッチカートから「ゾクゾク!」。

そして、首席奏者ティモシー・ハッチンズが吹くフルートの音に「ぶるっ」と鳥肌が…。

いやぁ!感激です。Squeezebox Touch の画面にはCDの写真が。まるでCD立てに置いている雰囲気です。

いい買い物したなぁ…と久しぶりにシミジミと実感しています。


【日本語化】

(この項目を試してみる方はくれぐれも自己責任でお願いしますね。
また、この項目を書いた後、サードパーティのアプリによる日本語表示が可能になっています。とても楽に日本語化ができるようになりました。
さらに、iPengやSqueezePadなどのリモコンソフトを使われる場合で、本機画面上の表示が気にならない方は必ずしも本機の日本語化は必要ありません。)


本機を使う上での最大の試練、それが日本語です。もともと本機は日本語フォントが入っていませんので、日本語の表示ができないのです。ですから本体のメニューに現れる表示は英語のみ。これは仕方がないです。で、iTunes に入っている楽曲データは日本語のものが多くあるのですが、これも表示されません。これは困ります!



そうなんです。ご覧のように、本来日本語で表示されなければならない部分が四角で
表示されてしまいます。これが最大の弱点。でも、ご安心を。解決方法があるのです。
 

同じ事を思う方も当然いらっしゃるわけで、苦労の末、データ部分のみ日本語化を成し遂げ、その内容をインターネットで紹介してくださっている方々がいらっしゃるんです。たとえば Road to Lyon というブログをやっていらっしゃる方の記事(http://sanus.blog81.fc2.com/blog-entry-2.html)、そして、2ちゃんねるのスレ(http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1266407765/)。大いに参考になります。書かれた方々、本当にありがとうございました!

これらの記事に従って、SSHソフトの導入。arisaka_aaフォントの導入と進み、無事に日本語表示ができるようになりました。SSHソフトというのはPC上でネットワークにつないだ器機にコマンドを打ち込むためのソフト。PuTTYという無料ソフトがあり、これをKAY2は導入しました。操作は簡単。インストールしたら IP アドレスを入れて Squeezebox Touch にアクセス。さらに、コマンドとパスワードを入れて、あとは決められたラインコマンドを打ち込むだけです。ただ、まったく知識のないKAY2は戸惑った点が2、3ありますから、ここで自分のやったことを再現しておきますね。それでも成功できたのは Road to Lyonさん、および、2ちゃんねるに投稿された方々のおかげだと言うことを強調しておきますが…。ちなみに使っているOSはWINDOWS7です。

1.
まず、日本語フォントを用意します。ARISAKA AA というフォントです。さらにボールド体のフォント meiryob00 というフォントも用意できればいいのですが、KAY2は用意できなかったので
(下の追記に書いたのですが、後日、「な!」さんの手ほどきで無事手に入れました)、ボールド体用には ARISAKA AA を一旦コピーした上で名前を変更して ARISAKA_AA_bold としました。これは Road to Lyonさんのとられた方法です。そして、この二つのフォントファイルをSDカードのルート上にコピーしておきます。さらに PuTTYを入手してPCにインストールしておきます。

2.
Squeezebox Touch に電源を入れてフォントを入れたSDカードを差し込みます。SDカード確認の画面が出てきますのでOKしておきます。

3.
Squeezebox Touch のメインメニューの Settings から Advanced を選び、さらに、Remote login を選び、SSHがブルーにチェックされているのを確認した上で、表示された現在の IP アドレス、および、パスワードをメモします。

4.
PCに戻り、PuTTYを立ち上げます。そこにメモした IP アドレスを入れます。するとセッションが始まります。そこで、まず root と打ち込みます。するとパスワードの入力を求めてきますのでメモどおりに入れます。するとメッセージが出た後で #という打ち込み準備完了の状態になりますから、次の二つのラインを打ち込みます。コピー&ペーストはできませんので、一文字ずつ打ち込みます。

ln -s -f /media/mmcblk0p1/ARISAKA_AA.ttf /usr/share/jive/fonts/FreeSans.ttf
ln -s -f /media/mmcblk0p1/ARISAKA_AA_bold.ttf /usr/share/jive/fonts/FreeSansBold.ttf

気をつけて欲しいのは最初の文字、I (アイ)ではなく小文字のエル、つまり l です。これを間違えて In と打ち込み、何度もエラーとなり苦労しました。エラーメッセージ、「-sh: In: not found」というのが出てきちゃいます。

もう一つ、-f の後にスペースがあります。同様にttfと /usrの間にも。この二つのスペースを見逃すと、やはりエラーになります。これでKAY2はまた20分くらい悪戦苦闘しました。この場合は「 '/' invalid option 」というメッセージが出てきました。なお、あとで2ちゃんねるを見ると同じ間違いで苦労された方を見つけました。(^^;)

ところで、このコマンドは簡単に言えば、本体がそれまで使っていた FreeSans.ttf と FreeSansBold.ttf という二つのフォントファイルをそれぞれSDカードのルートディレクトリにある ARISAKA_AA.ttf と ARISAKA_AA_bold.ttf というファイルに置き換えて使いなさいという意味です。ついでに言えば、/media/mmcblk0p1/というのはSDカードのルートディレクトリーを指すようです。

で、SDカードはファイルのやり取りだけでなく、本体にずっと差した状態にする必要があります。本体のメモリーが少ないため、本体にファイルを移さずに使用するわけです。また、本体をリセットすれば、再び表示はオリジナルの FreeSans.ttf フォントになってしまいますので、同じ作業をそのたびにしなければなりません。それは仕方ないですねぇ。

さて、最後に
ls -l /usr/share/jive/fonts/
と打ち込んでみて、表示されるラインの最後に置き換えた日本語フォントのファイル名が表示されていればOKです。このとき、-l と /usr/の間にもスペースがありますのでご注意。

5.
 これで PuTTYを終了します。そして、Squeezebox Touch の電源コードを抜き、数秒して立ち上げてみます。アルバム名や曲名を見てみると…、見事に日本語の表示ができていることがわかります。お疲れ様でした!



以上が必要な作業です。それほど難しくないので、KAY2のようなおっちょこちょいのトラブルがなければ全ての工程が15分くらいで完了するのではないでしょうか。ちなみにKAY2のダウンロードした Squeezebox Server のバージョンは 7.5.3 と、もともと2ちゃんねるなどで紹介されていた頃からはずいぶんアップしていましたが、それでもこの手順で大丈夫でした。



はい、見事に日本語の表示ができるようになりました!
うれしい!!
 

【追記 その1】
嬉しいことに、上記「な!」さんからKAYSのブログにコメントをいただきました。「な!」さん、ご自身のブログに、meiryob00.ttf ファイルの作成方法を調べて、詳細にレポートされています(こちら)。さっそく、それを参考にKAY2もその方法に従ってできたファイル、 meiryob001.TTF をSDカードに入れて PuTTY で入れてみました。その際のコマンドは

ln -s -f /media/mmcblk0p1/meiryob001.TTF /usr/share/jive/fonts/FreeSansBold.ttf
これでOKです!ただし、ARISAKA_AA と比べてファイルサイズが大きいせいか、アルバムリストの表示などでは多少動きがもたつくようになりました。それがイヤだという方は上記、ARISAKA_AA_bold.ttf の方が良いかもしれません。見た目を多少犠牲にしても。
「な!」さんに改めて感謝します。

【追記 その2: 2012年 2月15日】
Kさんからメールをいただきました。ありがとうございます。日本語フォントの導入に関して、SDカードを使わなくても良い方法があるということで、あるブログをご紹介いただきました。 http://wa-maniax.minim.ne.jp/Blog/ 「SqueezeBoxManiax」というサイトです。Squeezebox全般にわたる情報が実に充実しています。


こちらが meiryob001.ttf も入れた場合の表示です。見栄えがぐっと良くなります。


【Pros & Cons & 注意点】

さて、もう、叫び出したいくらいに嬉しい Squeezebox Touch。その Pro と Con、および注意点を最後にあげておきますね。

Pros(良い点)
・小さい!
・タッチパネルの操作性が良いです。
・リモコンも使えます。リモコンを使うと自動的に文字サイズが大きくなります。リモコンは遠くから操作するという前提での機能ですが、「痒いところに手が届く」この機能はアメリカ製品には珍しいですねぇ…。(笑)
・光出力、RCA出力など、音質重視。このおかげで、例えば、高音質で評判のインターネットラジオ局、たとえば NDR KULTUR を聞いたりすると、ホントにCDか?と勘違いするくらいいい音です。
・操作が感覚的にわかりやすくできています。今までのインターネットラジオと比べて格段に良いです。
・デザインもいい!
・ラジオはさすがに相当数あります。KAYSがお気に入りの Classic FM (UK)やBBC等もあります。KAYSは気付かなかったのですが、2チャンネルのスレ「【Logitech】Squeezebox/Transporterを語る4」を2011年10月にチェックしたらNHKも第1、第2、そしてFMが登場とのこと。あわててチェックしたら、ありました!「らじる★らじる」の開始後、登録されたようです。2ちゃんねるに書き込まれる皆さんに感謝です。
・ラジオの選局、バッファにかかる時間がわずか2~3秒。ストレスなく操作できます。
・BBCなど特定の放送は専用のアプリケーションをインストールするとさらに幅広いセレクションができます。
・なんと、波の音や雨の音などの自然音も選べるんです!
・付属の電源アダプターは100Vにも対応していますから、日本でもそのまま使えます。


Cons(悪い点)
・やや反応が遅い時があります。特に曲を変えた後、アートワークの切り替えが遅れます。
・ホントは標準で日本語表示ができたらいいんですが…。これは仕方ないですね。
・表面のコーティング、指紋がつきやすいですね。
・日本で売っているお店もあるのですが、その販売価格が高すぎます。(その後、価格がどんどん低くなってきていますが)。
・リモコンを使うと自動的に表示文字が大きくなるのは便利な反面、タッチパネルが指紋で汚れるのを嫌ってリモコンを使う場合には余計な機能とも言えます。
 (追記:後日、ブログでコメントをいただきました。以下の設定で変えることができます。「通りすがり」さん、ありがとうございました!
  Settings -> Screen -> Select Skin -> Remote Skin -> Small Text Skin)
・PC本体を立ち上げてないと、かなり利用が制限されます。iTunes対応のNASハードディスクなどにすれば、この問題が解決できるのでしょうが…。このあたりは、「Rock Listener's Guide to Jazz Music」に詳しく書かれています。Squeezebox Touch 全般に関しても詳しく紹介されている素晴らしいサイトです。(リンクのトップページから「音楽よもやま話」→「音楽好きによるオーディオ道」→「ネットワーク・オーディオ」と進んで下さい)…。
(と書いていたのですが、その後、そのサイトの記事を参考にNASを導入しちゃいました。もう最高です!くわしくはこちらで。)
・KAY2のようにアルバム数が1000を超えていると、スクロールでお目当てのアルバムにいきつくまで結構時間がかかります。スクロールは押し続けると加速するのですが…。検索もあるのですが、本機、表示が日本語になっても、日本語入力は不可。従って、検索は英文のみに制限されます。残念。ただ、これには解決策もあります。【追記 その3】で触れましたが、iPeng や SqueezePad などのコントロールソフトを活用するというものです。
・当初
iTunesに登録されているはずのアルバムのうち、いくつかが何故か Squeezebox Server で認識されないという問題がありましたが、【追記 その4】の通り、解決しました。
・なぜか、同一アルバムの曲がいくつか別のアルバムに分かれて登録されてしまう現象が時折起きました。これは【追記 その5で解決です。


注意点

・タッチパネルの宿命。結構指紋で汚れます。付属の布かメガネふきで拭きましょう。ティッシュなどで拭くと細かい傷ができちゃいます。
・海外のお店、あるいはオークションでの購入&使用は製品の保証外となります。従って、壊れたらアウト。そのために2~3万円という額を出せるか…。その覚悟は必要です。

というわけで、オススメの一台ですヨ!ただし、LANを使いますので何かトラブったときには若干の知識が必要になりますが…。

最後に、この製品を知るきっかけになった「な!」さんにもう一度感謝です。m(_ _)m。



【追記 その3】
ある日、電源スイッチを入れて、いつものように iTunes のライブラリーの音楽を聴こうとしたら…れれれ??? アートワークは表示されてるのに、音が出ない!
慌てていろいろと接続を調べましたがだめ。ヘッドフォンにしてみてもだめ。やや、これはついにリセットか!とやや悲しい思いでネットで情報を集めてみると…、あったんです。そう、類似の現象。結構頻繁におきているようです。そして、書かれていた解決策は…
一旦電源スイッチを切ってまた入れる。
はい。それだけ。これで見事に復活です。
うーーーーん、シンプル過ぎるトラブルだ。ま、所詮はPCですから、頭がイッパイイッパイになることもあるのでしょう。
というわけで、みなさん、こんなこともあっても、どうぞ、あわてずさわがず、電源OFFに。(^^;)


【追記 その4】
上記、Cons にも書きましたが、iTunesに入っている音楽が膨大になると、そこから選び出すのは、本機の小さな画面では大変。検索機能はあるのですが、日本語入力は不可。ある日、解決策を見つけました。iPengやSqueezePadなどのSqueezeboxシリーズをコントロールするソフトを導入するのです。このソフトはiPhoneやiPadに入れることで(SqueezepadはiPadのみ)、そちらでSqueezebox Touchを操作できます。で、両者には検索機能あり、そこに文字を入力することで、一発で、アルバムやアーチスト、曲名などが表示、再生できます。iPhoneやiPadは日本語に対応しているので日本語入力で検索できるわけです。これは大変便利で Squeezebox Touch に完璧な操作性をもたらしてくれます。ブログに記事を書いておきました。こちらです。また、本家本元から無料のコントロールソフトが出ていますが、こちらを導入するにはアメリカ国内の Apple ID が必要となります。2012年現在、取得は簡単になりましたので、この無料ソフトを使う方も増えているようです。


【追記 その5】
当初、iTunesのアルバムのうち、いくつかSqueezebox Touchで認識しないという問題がありました。これについては、その後、NAS導入の際、あることに気づき、解決しました。それは、iTunesの設定で、アルバムや楽曲データをすべてiTunes Mediaフォルダーに統一するという設定をしていなかったためでした。iTunesの設定(詳細を選び、「iTunes Media フォルダーを整理にチェックを入れる」で、あらかじめデータを統合しておく)をして、その上でSqueezebox ServerにスキャンさせるとOKです。

【追記 その6】
一枚のアルバムのはずが、何枚ものアルバムに分けて表示されてしまう現象。これもiTunes側の設定で解決です。iTunesは本来の仕様として、基本的にアーチストが違えば、別アルバムと分類されてしまうのだそうです。その場合、アルバムの曲をまとめて反転させて右クリック(Windowsの場合)。「プロパティ」→「複数項目の情報」→「オプション」で「コンピレーションの一部」にチェックを入れた上で「はい」にすることで、一つのアルバムとして認識します。その上でスキャンをかけるといいようです。また、スキャンのさい、最新の更新のみのスキャンでは、認識されない場合がありましたので、全スキャンをおすすめします。時間はかかりますが…。

【追記 その7】
上にも書きましたが、あまりにも便利なこの製品。ついに2台目を購入。これで、居間と寝室の両方で楽しめるようになりました。上記リモコンソフトにもちゃんと2台のSqueezebox Touchが表示され(混同しないようにそれぞれに名前を自分でつけます)、切り替えて使えます。いやはや、こんなに惚れ込んだ製品、本当に久しぶりです。おまけに円高のおかげもあり、値段も安くなりました。


【追記 その8】
日本のラジオ関係ですが、「らじるこplugin for Squeezebox」を用いることで、「らじる★らじる」と「radiko」も聞けるようになるということで、導入してみたのですが、我が家は東京都内なのになぜか「エリア外」表示。残念ながら、再生はできませんでした。何らかの設定の問題でしょうから、さらに探ってみなければ…。でも、このプラグイン、全国のコミュニティFMも入るのですが、これがまた便利。もちろん、Squeezebox Touchそのものにもインターネットラジオの表示があり、そこから入っていって再生できるのですが、一覧性という意味ではこちらのプラグインが絶対便利です。
と、書いていたら、なんとA2さんとおっしゃる方からアドバイスをいただき、見事「radiko」も聞けるようになりました!【追記 その9】をご覧下さい。A2さん、ありがとうございます!

【追記 その9】
Squeezebox Touchのインターネットラジオ機能、SqueezepadやiPengを使うと画面が広く、とても使いやすくなります。で、カナダのオンタリオ州のラジオ一覧を出してみたらなんとアマチュア無線のDSTARや消防無線、警察無線の表示が…あわせてみたら…聞けるんです、ホントに。これは英語の勉強にもいいですね!訓練されたアナウンサーが喋る、聞き取りやすい普通のラジオ放送と違って、普通の人々の、しかも緊迫した会話なので、リスニングは超上級編。訓練にはうってつけです。


SqueezePadの画面から。
インターネットラジオはなんと警察無線や消防無線まで!

【追記 その10】
ある日、A2さんとおっしゃる方からメールが。当ページをご覧になったそうで、なんと【追記 その7】に記した「らじるこplugin for Squeezebox」でradikoのエリア判定が「エリア外」になってしまうというエラー、解決する方法を教えていただきました。KAY2と同じ症状で受信できない方は試してみてはいかがでしょう?
それは
1.QNAPのメニューにあるアプリケーションから、QPKGプラグインを選び、QPKGのダウンロードで Pythonというプラグインを入れます。
2.その上で「らじるこplugin」を改めてインストールする
というものでした。試してみたら見事OK。さらにA2さんからは「らじるこplugin」の新しいバージョンがすでに公開されているということも教えていただきました。A2さん、本当にありがとうございました!


ごらんのようにNHKと並んで首都圏の民放各局が!

【追記 その11】
さらに、ある日、このページをごらんになった Squeezebox Touch 愛用者の方から連絡をいただきました。あの、人気の「美人時計」を Squeezebox Touch で動かすためのアプレットを開発されたということで、インストール方法など、教えて下さいました。その方の説明ページのURLです。素晴らしいですね。ただ、KAY2、もしこれをインストールして楽しんでいるのが、嫉妬深い(?)山の神、KAY1にばれると、家から追い出されるかもしれないので、インストールできていません。くすん。ちなみにこちらがそのURLです。 http://eltrium.sakura.ne.jp/Squeezebox/Applets/BijinTokei/index.html アプレットを開発し、教えて下さった**さん(匿名希望なので…)、どうもありがとうございました!

【追記 その12】
2台のプレーヤー使い分けでプログラムが混乱するのか、時折、iPengで操作しようとすると、プレーヤーが見つからないとの表示が出て、固まってしまうことがあります。こうなると、お手上げで、うんともすんともいいません。時間をおけば再びプレーヤーが表示されることもあるのですが…。この状態、NAS の SqueezeBoxServer がプレーヤーを認識できなくなっていることに起因します。その場合は、PC で NAS の SqeezeBoxServer を立ち上げ、右上の Choose Player をクリックし、認識させたいプレーヤー名を選ぶと、改めて認識作業をし、元通り使えるようになります。

【追記 その13】
ところが、ある日、2台のプレーヤーともに、動かなくなりました。 SqueezePadで操作しよとしたら「No Players Available」と出てきてしまい、Squeezebox Touchが認識できなくなったんです。本体を直接操作してみると電源オンで通常通りアルバム表示などはされるのですが、実際に曲が再生されない。おまけにインターネットラジオもだめ。
Settingsで確認してみると、ネットにはつながっています。で、PCからプレーヤーを見ようとすると「プレーヤーが見つかりません」となります。
結局、リセットボタンを押してプレーヤーを立ち上げると…再び認識されるようになりました。
と、まぁ、こういうこともあります。

【追記 その14】
本機の日本語化はその後非常に簡単になりました。メニューから「App Gallery」を選びます。そこからあとは、「3rd Party Apps」の中にある「Font Replacer」を選ぶだけ。自動的にインストールされて、いったん本機を終了すれば、再立ち上げで何もせずとも日本語化されています。さらに、中国語や韓国語も表示されるようになっています。楽になりました!ちなみにこの情報はkajihataさんのThe Future is Nowというブログで知りました。kajihataさん、ありがとうございました。

【追記 その15】
突然1台が時計の表示を止めてしました。電源を入れると立ち上がるのですが、WiFiを認識してくれません。設定をいろいろと試してみるのですが、だめ。リセットしてもダメ。完全に壊れた…と半ばあきらめていたのですが、工場出荷状態に戻してみたら、無事に元通りに…。ということで、時には工場集荷状態に戻してやることも必要なようです。以前は、この状態に戻すと日本語化の設定が面倒でしたが、今は前述の通りアプリで簡単にできますので安心です。


わかります?こぉんな小さいんです。そう、テレビの左下。




次ページ

TOPへ

KAYSトップ

inserted by FC2 system