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これがJOYEAR。コンパクトです!

  

「ワールドスペース受信記録 2」
〜いよいよ購入、JOYEAR 1〜
 
                             
2002年 3月
 
2001年秋には WorldSpace のホームページで小型の受信機 JOYEAR が「近日発売」となっているのを見て、この製品を購入しようと実は心に決めていました。韓国製の小型の受信機です。しかも、浜松にある販売会社がこの製品の試作機を実際に試してみた結果がそのホームページに掲載されていて、読んでみるとその評価は非常に高いようです。
待つことしばし、そして、2002年2月。いよいよその浜松の会社(SatRadioJapan。アドレスは http://www.satradiojapan.com/)でも発売開始となり、すぐに、メールで注文を送ります。フィルター、税込みで26、000円ちょっとの値段でした。

 こんな形の箱で届きました!

【届いた!いざ受信】
さて、届いてみると、その小さな筐体にまず驚きます。日立の製品のおよそ半分くらいでしょうか。そして、アンテナを取り付けて、さっそく、窓際に持っていき、セッティングです。最初に、まず衛星の設定をしなければなりません。AsiaStar の北東ビームに設定し、次に、Learn機能でチャンネルを覚え込ませます。
ところが、ここで、なんと、衛星の電波が受信できないことに気づきました。ありゃりゃ?設置した場所は、以前日立の受信機を借りてきて試した場所に間違いはありません。1時間近く何度も試してみるがだめ。
室内ではだめかと、今度はベランダに出てみます。すると、かろうじて、CRI等中国関係のチャンネル(中国からのアップリンクを受けているトランスポンダーからの電波)は受信できますが、そのほかのチャンネルはだめ。
意外な結果です。
今度は近所の公園に出てみます。南側に開けた公園なので、条件的にはいいはず。2月。晴れているとはいえ、風も強く寒さがこたえます・・・。ベンチに腰掛けて、アンテナを置き、合わせてみると・・・・。やはり中国用のトランスポンダーからの電波は良好。しかし、もう一つのトランスポンダーからの電波(ここに楽しみにしていたWRNや他のチャンネルがあります)はかろうじて受信でますが、信号のレベルは1か2にしかなりません。
購入したお店に電子メールで問い合わせてみます。すぐに折り返し長文のとても丁寧なメールが届きました。なかなかの対応に感謝しつつ読んでみると、JOYEAR は日立や三洋の製品に比べ、アンテナの構造が違うために、ゲインは低くなる傾向があるということでした。円偏波で送られる衛星の電波を水平の受波器のアンテナで受けるためだそうです。ただ、プリアンプなどで、補っているので、実際は問題になるほどのことはなく、浜松では、問題なく受信できているということでした。また、この方式はメリットもあり、ヨーロッパなど高緯度の地域では逆に日立よりもゲインが高くなるそうです。
というわけで、結局、解決策はないまま、試行錯誤し、数日後、ようやく、普段使っていない和室の窓際、ほんのわずかな一角で中国関係のチャンネルだけ受信できるスポットを発見し、そこが定位置となりました。普段使わない部屋なので、結局、不便なままです。カミさんの視線も気になります。今後、何か方法を考えなければなりません。あと、これは上記の販売店のHPにも書いてあったのですが、内蔵スピーカーからの音量はかなり小さめです。静かな場所では問題ありませんが、屋外で HIP HOP をガンガンと大音量でかけまくる(!)のは無理です(笑)。その場合はヘッドフォンで聴くか、外部スピーカーをつけて聞くことをオススメします。また、音質はCDレベルとまではいかないものの、かなりいい線いっています。日立のものよりもピュアできれいな音がします。
こうして窓際で受信しています。
中国関係のチャンネルはカーテン越しにも受信できます。

【放送内容は?】
上記のように、結局、ごく限られたチャンネルしかまだ受信できていません。それでも、その中で非常に驚いたのは China Radio International です。BCLにはおなじみの中国国際放送ですが、実はこの WorldSpace で受信できるのは中国国内でFM放送で放送されている国内の外国人向けのものなのです。編成も短波放送とは異なっています。2チャンネルありますが、特に気に入ったのはそのうちの1チャンネル、「CRI1」です。なんと一日の大半が英語放送で、しかも、その内容も、ニュースだけでなく、ポップス、クラシックなど、音楽番組が主流となっています。しかも、午後放送されている 「CRI AFTERNOON CONCERT」 というクラシック番組はいつも USEN で聞いているロンドンの「CLASSIC FM」を我が家の定番から奪いそうなくらいに番組の雰囲気が良く、正直言って、これだけでもこのラジオを買った意義はあり!という感じです。これに、あと、例の World Radio Network が室内で受信できればいいのですが・・・。
(と、書いたのですが、4月1日現在、CRI は受信できなくなっています。3月に一旦、CNR、CRIともに停波したのですが、CNR は復活しています。早く CRI も戻ることを期待しています・・・。)
【最後に】
というわけで、中途半端な受信記となってしまいました。現在、室内では受信できるチャンネルが限られるため、全部のチャンネルを受信することが次の課題となりました。外部アンテナを購入するしかないかもしれませんが、値段が1万円もし、しかも大きさが1.3mもあるといいますから、BSアンテナが禁止されている我が集合住宅では厳しいものがありそうです。近日中に「受信記3」で嬉しいニュースをお届けできればと思ってはいるのですが・・・。
(WorldSpaceのアンテナですが、もっと小さい50cmほどの長さのモノもあります。利得は当然低くなりますが、実際に使っていらっしゃる読者の方からのメールによりますと、とても良好に受信できているそうです。情報をありがとうございました!)
局名も表示されます。CNR1と出ています。

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