03.病院へ 〜 目指すドクターに会えず
KAY2がお世話になったA大学病院です。一応、匿名(笑)。
この日、朝は8時40分から受付と言うことですが混み合うことを想定し、少し早め、8時過ぎにA大学病院に到着します。最初はどこに並べばいいのかと戸惑いましたが、行列を見つけます。そこに「予約なし外来再診受付」と書かれた紙が貼ってあります。用語に疎いKAY2ですが、確かに予約はないし、再診でもあるからと思い、そこに並びます。案の定、次から次へとやってくる人たちも同様に悩んでいるらしく、行列の人に次々問いかけます。
さて、行列は20人ほどでした。
時間になり、受け付け開始です。そこでAドクターを指名したいと話すと、「眼科の受付で再度そう言ってくださいね。ここではそれは承れませんから」とのこと。
眼科に急ぎ、そちらでその旨を話すと「じゃ、そちらの別の部屋の前で待ってください。」
意外と簡単。ほー。これなら大丈夫かも。
で、待つこと3時間。こうなることを想定し、大量に本を持ってきたので助かります。が、いつまでたってもお呼びがかからず不安が募ったところで、いきなり呼ばれます。
「視力や眼圧を測りますね」
事前の検査のようでした。ま、ここまで来れば安心でしょう。
で、視力を計りますが、やはり右は見えません。で、瞳孔を開く目薬を入れます。
再び待ちます。で、ここで、すっかりと忘れていました。瞳孔が開き始めると本が読めないんです。うーーーーーーん、これは誤算。かといって iPOD で音楽を聞くと自分が呼ばれたのがわかりません。仕方ないですね。ぼーっと待ちます。
また呼ばれない状態が続きます。1時間ほどしたときに看護師さんから声がかかります。立ち上がろうとすると「あ、そのまま座っていてください。」「???」
「あの、Aドクターでないとだめな理由は何ですか?」
「以前見ていただいたときに的確だったですし」
「ただ、KAY2さんの紹介状、白内障とは書いてないですから、別のドクターがいいと思うんです。」
「いや、他の2件のクリニックでも白内障と診断されていますので…。」
「わかりました。少々お待ちください。」
いやぁな予感です。5分ほどで的中。その看護師さん、戻ってきて、こう話します。
「あのKAY2さん、このままお待ちいただいてもAドクターは今日はまだまだかかるかもしれません。やはり他のドクターに診ていただいた方がいいと思います。」
「僕、今日は時間があるので大丈夫です。」
「そうですか。なら、どこかで先生が時間があいたらお呼びしますね。」
こりゃ、今日は無駄骨かな。30分後、的中です。
「KAY2さん、やっぱり今日は無理。先生は忙しいです。いつになったらあくかわかりません」
となれば、話は早いです。
「じゃ、今日はやめましょう。慌ただしい中で先生に見てもらっても申し訳ないし。」
「そうですね。私もそう思います」と看護師さん。
でも、タダでは帰れません。
「じゃ、次回の予約をさせてもらえませんか?」
これはすんなりOKでした。次回は2週間先。ただし時間はやぱりざっくりと、8時40分から11時までの間だそうです。次はうまく行くかな。
やっぱり大病院って、しかもお医者さんを指定するって大変なんですね。ただ、ドクターにはいい人もいればひどい人もいる。それを今までの経験で骨身にしみてわかっているので、今回だけは変なドクターには会いたくないのです。絶対にこの人と思った人でなきゃいやだ!そのためには、どれほど時間がかかろうと頑張ろうと思います。ありがたいことに白内障、1分1秒を争う病気ではないのですから。
ところで…余談ですが、今回、待ち時間にとても上品な雰囲気のおばあちゃまに声をかけられました。「まぁ、今日は特別混んででいるわねぇ。ところで、あなた、何の病気?」正直に「はぁ、白内障で」「あら…、お若いのに!大変ね」なんて感じで世間話を進めたのですが、5分後に「ところであなた、何の病気?」「はぁ、白内障で…」「あら…、お若いのに!大変ね」ってな感じで10回くらい繰り返しました。認知症の方のようです。僕自身は認知症の方とこうしてゆっくりと話す機会は生まれて初めてだったのでとても新鮮な体験でした。しかし、身なりも言葉も本当にシッカリしていらっしゃるのに…。認知症という病気の怖さがよぉーくわかりました。
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ご注意:
この体験記の中に登場する医師名と病院名はイニシャルではなく、レーシック体験記から登場順のアルファベットです。
また、医学は日々進歩しています。ここに書かれたことは2010年春現在の記録です。その点、ご注意下さい。
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