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12.本で学んだこと
これは良書です!ぜひご一読を。
現在はインターネット全盛時代で様々な情報がネットで簡単に手に入ります。でも目にする情報は玉石混淆。
一方、「書籍」は情報が厳選されている上に、編集者などにより何段階かのチェックが入っており信頼度が高い情報源といえます。おまけに、ふと思いついたらいつでも手にとってページを開けば知りたい情報が目に入りますから、やはり便利です。
以前レーシック手術を受けた時には慶應義塾大学付属病院の根岸一乃ドクターが書かれた「レーシック治療のウソ、ホント」(メディカルサロン刊)という本が大変参考になりました。これはとても良い本です。レーシック手術をうけようと考える方にはオススメです。
今回、白内障に関して同じような良い本はないかなぁと探していましたらありました。
聖路加国際病院の山口達夫ドクターが監修した「白内障・緑内障―ここまで進んだ最新治療 (聖路加国際病院健康講座)」という本です。
白内障のメカニズムから治療の方法、検査方法、手術の具体的な説明、さらにはQ&Aと、これ一冊で必要な情報が全部はいっているという便利な本です(緑内障についても同様に詳しく書かれています)。
おまけに説明が非常に具体的。手術後のお風呂は?なんてことにもちゃんと答えてくれますが、びっくりしたのは「手術後、夫婦生活は?」なんて質問にも「1週間程度はひかえましょう」という回答まで!男性で眼内レンズが光彩の前に出てしまうということがあるそうです。おそらく、暗いので瞳孔が開き、おまけにうつぶせで腹圧がかかったためと推測されるような現象が術後のトラブルを引き起こすそうです。くわばらくわばら…。てな具合に我々が「知りたい」と思う事細かな具体的な説明がありがたい本です。
この本で監修者の山口ドクターがおもしろい話を披露していらっしゃいます。ドクターの長い手術歴の中で、手術中にイビキをかいて寝てしまった患者さんが3人いらっしゃるそうです。いずれも、修羅場をくぐり抜けてきた、とても肝の坐った方で、「さぁ、好きにやってください」って感じで、非常に手術がやりやすかったそうです。一方、緊張しすぎる患者さんは血液がどんどん目に向かってくるそうで、ちょっと切っただけで前房水がジュワーっと出てきたり、とてもやりにくいそうです。
そうなると患者である自分が手術中のドクターに協力できるのは、とにかく「リラックスすること」。それにつきると思います。
もう一つ、山口ドクターが書いていたのは、いくら白内障手術が失敗の少ない手術だからといって「簡単に考えない」で欲しいということです。昨今は簡単な手術だからということで、それほど視力が落ちてなくても手術を軽く勧めるクリニックが増えているようです。しかしそうは行っても手術。リスクは伴うし、結果、視力が思ったほど出ないこともある。生活に不便がないのだったら軽々しく受けない方が良いという趣旨のことを書いていらっしゃいました。
確かに今回ネットなどで様々なクリニックのページを見ましたが、白内障ではなく、あたかも通常の「視力回復術」の一つとして多焦点レンズ挿入手術を勧めているような「物凄い!」クリニックのページも見ました。さすがにそれは「?」と思います。
そのあたり、やはり要注意だとKAY2も思います。
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ご注意:
この体験記の中に登場する医師名と病院名はイニシャルではなく、レーシック体験記から登場順のアルファベットです。
また、医学は日々進歩しています。ここに書かれたことは2010年春現在の記録です。その点、ご注意下さい。
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