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手術11ヶ月前 1 〜 レーシックを知る
手術前の状態〜街を歩いても裸眼ではこんな状態。危険です。
ある晴れた日のことでした。仕事の仲間がニコニコして話しかけてきました。
「聞いて下さいヨ。僕、近視を手術でなおしたんですよぉ!」
「近視の手術?」
「そう、レーシックっていうんです」
実は私も近視です。しかもメガネ歴はもう20年以上。10代前半に目が悪くなりました。最初は仮性近視。0.8くらいに落ちて、授業中に黒板の文字が見にくくなりました。まもなく病院に通い、視力回復の訓練を受けて、どうにか、1.5に戻したのですが、長続きせず、結局メガネ街道まっしぐら。途中コンタクトにしたこともありますが、ソフトは怖いという認識で、ハードにしましたが合いませんでした。割と「出目」の傾向のある私の場合、その眼球&骨格形状故か、一日に何度も目に埃やまつげが入り、そのたびに痛い思いをします。それがいやでメガネに戻りました。眼鏡に戻ってから、汗をかくと落ちてくる眼鏡を始終ずりあげたり、あるいは、大事なときに過って壊してしまい大変な目にあったことなどなど・・・不便なことは山とあります。
でも、手術?
実は学生時代に親しくしていた後輩がフライトアテンダント志望でしたが近視。当時フライトアテンダントの採用試験で近視は書類選考ではねられていたのです。それで必死で視力回復訓練を受けていました。その時に「近視を直す手術があるんだけど、どうしようかな・・・でも怖いからやめておこうかな」なんて言っていたのを思い出します。確かRK法といい、日本生まれの技術がその後ロシアで改良されたものでした。ただ、当時はあまり結果が良いものではなかったらしく、「怖い」というのは今になって思うと正解だったのかもしれません。
そういうわけで、私の頭の中には「近視を直す手術=RK法=信頼性は低い」という公式ができあがっていました。
ですから、今回同僚が「近視の手術を受けた」と聞いて、これはもう大変なショックだったのです。「そんなの受けて大丈夫かい?人生棒にふるかもよぉ?」と口をついて出そうだったのですが、喜んでいる彼の表情を見て言葉を飲み込みました。彼は非常に優秀な人で、どんな困難な仕事もこなし、きわめて合理的な頭のいい人なんです。少しでも疑問のあるようなことには手を出さないような人。だから信頼しているのですが・・・その彼から近視矯正手術という言葉を聞くとは・・・。
好奇心が頭をもたげます。「レーシックっていうの?その手術?」と尋ねてみると、詳しく教えてくれます。彼曰く、「日帰り手術なんです。それも、2、30分の手術。痛みはありません。それに、終わるともうその日のうちに視力が上がっているんですよ。おまけに失敗の率がきわめて低くて、万が一失敗しても、失明もすることはないんです。」うーーん、あまりにも都合の良すぎる話ではないですか。本当かなぁ?一通り聞いた後、今度は自分でインターネットを使って調べてみました。グーグルで検索してみると・・・あるは、あるは・・・凄い数のヒット数です。
私の知らないところでは、いつの間にかこの「レーシック」という近視の手術が静かなブームになっていたのです。これは驚きでした。そして、サイトを見てみると、本当に彼の言ったとおりの事が書かれています。うーーん、これが本当ならば私も受けてみたいと心の片隅で思い始めます。
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