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017 クロックラジオとして大活躍のiPod専用スピーカー
〜プリンストン「i−Bird」(PSP−MSSBC)〜

2009年3月1日
 
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コンパクトです。音は、この大きさにしては意外と良かったので満足です。
 


長年使っていたクロックラジオが壊れました。

クロックラジオという言葉が耳慣れない方のために説明すると、目覚まし時計なんですが、FMやAMのラジオがついているものです。たいていデジタル時計です。で、夜でも時間が見えるようにLEDなどで時刻を表示するモノが多いです。アメリカではよくホテルに泊まるとベッドサイドに置かれています。日本でも70年代くらいに人気が出て、定番商品として今でもそれなりに売れ続けているものです。

味気ないブザーで目覚めるのと違って、FMラジオの音楽で目が覚める。いいものです。

で、クロックラジオ、KAYSはもう何十年も(何台も)使っています。

ですから、壊れると困るんです。すぐに代わりを探さなきゃいけません。

しばらく手持ちの短波ラジオを目覚ましがわりにしましたが、時計ではないので時刻表示が小さくて不便。

そこで、いろいろ検討した結果、我が家の新しいクロックラジオに就任したのはプリンストンというメーカーのPSP−MSSBCという製品です(
色は黒でPSP−MSSBCBと最後にがつきます。白い製品はPSP−MSSBCとなります)。「i−Bird」という名前もついています。

これ、メーカーのカタログ上はクロックラジオではなく「iPod用スピーカー」となっています。

そう、iPod人気で各社から出ている専用スピーカーの位置づけなんです。iPodユーザーでもあるKAYSはいままでそうした製品に興味はなかったのですが(iPod専用なんてiPodが廃れたらどないすんねん・・・なんて思っていました)、この製品はAMとFMのラジオが付き、さらに外部入力があります。したがってiPodが万一壊れても、あるいは他の音楽プレーヤーに乗り換えてもOK。もちろん、時計部分はある程度の大きさがあり、液晶ですが電源オフにしてもバックライトで時刻がわかるようになっています。また最近のiPodもユニバーサルドックという仕様のおかげで、新製品でデザインが変わっても、ドック部分は変わらず、使えなくなるということもありません。

ということで各社の類似の商品を比較して検討しましたが、結果この製品の購入に踏み切りました。

あ、色を黒にしたのは、部屋の色調の関係です。手持ちのiPodは黒ではなくシルバーなので当初はアンバランスかなぁと心配したのですが、常に本体にiPodを接続しているわけではないのでいいかなぁ思ったのです。結果、接続しても違和感なく、黒で正解でした。

購入はインターネットの「家電エクスプレス」。申し込みから手に入れるまで、およそ36時間。お店の名前どおり早い早い・・・。値段は送料込みで1万円ちょっと。クロックラジオと考えると高い値段です(KAY1はおかんむり。家計の苦しいおり、自分で払って頂戴!と厳しい言葉)が、機能を考えるとこのくらいはするでしょうか。

それはともかく、届いた商品は思っていた印象よりもさらに小さい!これならベッドサイドに置いても威圧感なくおさまります。

で、さっそくiPodをつないで音を聞いています。

うん、このサイズのスピーカーでこれだけ出れば十分です。相当うすっぺらな音を想像していたのですが、底にサブウーファーがあることもあり、昔の中型ラジカセ並の音は出ているようです。ま、低音はそれでもオーディオ専門機器に比べれば乏しいのですが。

特に金管楽器などのメリハリのある音は得意のようで、ブラバン出身のKAY2は結構この音、好きです。全般につややかな音質です。普段iPodにヘッドフォンで聴いている音とくらべると、なんだか「華やか」になったような音色の変化があります。中音行きから高音域の音作りは悪くないですねぇ(もちろんこれは好みの問題でこうした音作りが嫌いという人もいるはずですが)。印象的にはSONY的な硬質で明るい音といったイメージでしょうか。

なかなか良い買い物でした。

で、いくつか他に気付いたことをあげておきます。これから購入を検討されるかた、参考になさってください。

【良い点】

・iPodスピーカーなので当然と言えば当然ですが、iPodに入れたお気に入りの音楽で目覚めることができますし、さらにスリープ機能があるので、電源を切る心配をせずに眠りに就くこともできます。つまり眠りにつくときにiPod、起きるときもiPodという使い方ができます。

・音質はこの大きさのこのテの製品としては合格点。もちろんBOSEなどのオーディ専門メーカーのものと比較しちゃだめです。ただ「クロックラジオとして」は想定外に良かったので嬉しかったですね。

・おもったより小さい!ホント(奥行きはありますが)。これならベッドサイドにピッタリのクロックラジオと言えます。

・バックライトは3段階に調整できます。ラジオなどの電源オフの状態でもです。もちろん完全に消灯することもできます。ただし、個人的にはこの3段階の一番下よりもさらに暗い設定ができればよかったですが。つまり、最低でも結構、明るいんです。完全消灯では暗闇で時間が見えませんし。うっすらと文字がみえるくらいの明るさがあれば言う事なしです。

・デザインも黒に関して言えば、鏡面仕上げでなかなか立派です。店によっては8000円前後で売っているところもあるみたいなので、これはコストパフォーマンスも悪くないです。

・iPodスピーカーといわれる商品群はラジオが付いていても「FMのみ」というケースが多いです。この機種にはしっかりと「AM」が付いているのはラジオ好きとしては嬉しいです(後継機からはAM受信機能が落とされちゃいました)。

・接続していれば自然にiPodの充電ができる。これも手軽でいいです。

・本体が小さいため置き場所を選びません。こうしたオーディオ関係の機器は置かれた場所によって音質が相当変わります。最初はベッドサイドのテーブルの上に置いていたのですが、思いつき、そのテーブル下に付随している棚に置いたところ(つまり、本体の上にテーブルの表板が天版のように被さります)、さらに低音が強調され、ますます良い音になりました。試してみるものですねぇ。


【やや不満な点】

・iPodでの音量とラジオの音量がアンバランス。ラジオの音量に比べ、iPodの音が小さ目なのです。じゃ、iPod本体の音量を上げれば?と思うでしょ。ところがiPod本体の音量調整はドック接続時にはできなくなるんです。で、余計にこの点が気になります。ただ、これはiPodを聞いていて、急にラジオに切り替えたときに感じることで、どちらか一方しか聞かないという人には全く問題ありません。

・主なスイッチは上面部についています。ところがアラームの「時刻設定」をするためには背面のスイッチを操作しなければなりません。毎日決まった時刻に起きる人は設定を変える必要がないので上面のスイッチの操作(あるいはリモコン)のみでいいのですが、KAY2はその日によって起きる時間が毎度違います。そうなるとアラームの時刻設定のたびに背面のスイッチを操作しなければならずやや面倒。

・リモコンの文字が・・・小さいよぉ・・・老眼が始まった中年男であるKAY2にはツライ。ま、それぞれのボタンにはグラフィックのデザインが施されているので、そちらを覚えれば大丈夫ですが。

・それと操作で戸惑うことが若干。
 たとえばプリセットしたFMを聞くとしましょう。今、プリセット1の局を聞いています。さて、プリセット2の局にしよう・・・と思ったとします。すると、リモコンのプリセットボタンを1回押せば2になる・・・のが普通の感覚。ところが、この機種、一つ押せば、現在受信中のプリセットナンバーが表示されるだけなんです。そこで、さらにもう1回押すことによって、初めてプリセット2の局に移動します。これが意外と気になるんです。一つ動かすだけならまだいいのですが、たとえば、プリセットした全部の局をザッピングしたいとなると、プリセット1の状態からボタンを2回押してプリセット2になり、さらに2回押してプリセット3となり、さらに2回押してプリセット4・・・(ただし、2回目以降は5秒以内であればボタンを1回押すと次のプリセット局に移動できます)。あああ、面倒。これは改善して欲しいですねぇ。

・ラジオ、都内では十分に実用になる感度ですが、置き方によってはやや感度不足になる場合があります。専用のアンテナをつけるといいのでしょうが残念ながらアンテナ端子はFMのみ。AMの端子も欲しいですね。

・これは無い物ねだりかもしれませんが、リモコンで操作できるiPodの機能をもっと増やして欲しかったですね。たとえばアルバムを選んだり、プレイリストを選んだり・・・。ただ、接続部から出入力される信号が限られるので仕方がないんでしょうね。競合する他社の製品もそれはできなかったように記憶していますから・・・。

・時計の文字、もう少し大きくなるといいですねぇ・・・。今のままでも不自由はないですが。

・液晶の視野角ですが、上、左右方向はOKですが、下方向だけ極端に狭くなります。従って、正面から見たり上から、あるいは左右からのぞき込むのは大丈夫ですが、下から見上げるような位置に置くとアウト。文字が見えなくなります。この点は購入前にご注意ください。置く場所、大丈夫ですか?

・ACアダプター、結構大きくて重いです。もう少し軽量で小さいといいのですが。ま、自宅で使うには問題ありませんが。


その他に気付いた点ですが、

iPod本体にシリコンジャケットを装着して使っている人は多いと思います。KAY2もそうです。ドックの関係でシリコンジャケットをつけたままでは接続できません。この点は事前にメーカーにメールで確かめました(2日ほどで回答が来ました)。ただ、KAY2の使っているジャケットは底の接続部分、切り込みがあるので、ちょうどたくし上げることでジャケットを完全にとらなくとも接続できます。この点は使うジャケットによっては完全に取らないとダメという場合もあると思うので注意です。

あと、インターネットで調べていて気付いたのですが、当初は液晶の不具合が頻繁に起きたようですが、現在は改善されているようです。KAYSの買った物も大丈夫でした。

というわけで、我が家のクロックラジオ、やっと新人さんを無事に迎える事ができました。



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