HOME > モノ・インプレッション・トップ > 032 キットあなたも気に入るキットのラジオ TopMan(トップマン) セパレートコンポ 6512-711
032 キットあなたも気に入るキットのラジオ
TopMan(トップマン) セパレートコンポ 6512-711
2011年 5月19日
このサイトはフレーム対応となっています。
フレーム機能つきのブラウザでご覧の方はこちらをクリックしてください。
そうでない方はこのままご覧下さい。
今時の学校教材用キットラジオは凄い!
【出会い】
ラジオ好きのKAY2、ブログ(こちら)に書いたように、以前作ったキットラジオを今でも愛用しています。そう、市販のメーカー製のラジオよりもキットの方が音が良い場合もあるのです。
で、このところしばらくキットを作っていなかったなぁ…などと思っていて、ふと、今時のキットってどんなんだろうと興味を持ったのが運の尽き。インターネットで見たら…。
WOW!
凄いじゃないですか。多機能防災ラジオのようなものがいくつもでているんですよ。
そこで、目を止めたのがTopMan(トップマン)というブランドのラジオキット。いや、名称は「セパレートコンポ」ですよっ!
それもそのはず、以下の機能をご覧下さい。
・AMとFM(ワイド)ラジオ
・LEDの時計つき
・アラーム付き
・ダイナモが入っており手回しで充電できる。
・太陽電池が入っており、こちらからも充電できる。
・もちろん市販の乾電池も使える。(単三電池3本が必要)
・AC電源も使える。(別途アダプターが必要)
・LEDの電灯がついている
・ステレオである!しかもスピーカーはセパレートにできる。
・外部入力があり、超ミニコンポとしても使える。
・外部充電出力(5V)があり、手回しで起こした電気を携帯などにも充電できる。(USBコードが別途必要)
・ダイナモ充電と乾電池は切り替えできる
・充電中の確認、および、バッテリー残量を確認できる。
・液晶画面にバックライト付き
こりゃ、完成品を買ってもいいくらいです。おまけに小型!(W160×D80×80mm)。
【届いた!作ってみた】
写真右下、自分の名前と学校名を書き込むようになっています。教材であることの証明。
というわけで、気付いたら我が家に届いていました。ちなみにこの店で購入。
http://item.rakuten.co.jp/robotshop/topman-6512-711/
キットは不安、あるいは、半田ごてなんて持ってないもん!という方は完成品も売っています(500円ほど高くなります)。また色も、白の他、ブルー、オレンジも。
で、届いた箱も小さい!中を開けて内容の確認。キット故に細かい部品が多いですから、老眼の進んだKAY2は虫眼鏡で確認していきます。全部あるようで安心。
中には大判のマニュアルや部品など
そして、ある休日、2時間ほどで作ってしまいました。そう、このラジオ、メイン基板(ラジオ、液晶関係)はすでに出来ていて、組み立てるのは電源関係の基板なんです。それで、半田ごて片手に取りかかると、あっという間にできてしまいます。でも、作っている間、あの半田の香りをかぎながらの作業は楽しくて我を忘れてしまいます。
こうして一つ一つ部品をとりつけて、半田ごてで…。
で、作りながら思ったのですが、今時の教材用キットって実に良くできています。マニュアルもイラスト付きで懇切丁寧ですし、作業も、実際のラジオに入る前に「実験」と称して、別の小さな基板と部品があり、こちらで半田ごての作業に慣れるように出来ています。おまけにその実験基板もいろんな電気回路の実験ができるようになっています。
ラジオ作りも部品を実際に基板に取り付ける前に、基板を印刷した紙の箱にとりつけてみるなど、事前の練習が様々に出来るようになっているんですね。まさに「至れり尽くせり」という感じです。
いよいよ最後の作業、これから蓋をしてできあがり。
さ、いよいよ基板を本体に取り付け、コネクタのついた線を取り付け、最後に蓋をしたら…。そう、いよいよ緊張の一瞬です。まず、本体裏のハンドルを引き出し、回して発電をします。なかなかスムーズな動きに感動します。
【完成~使ってみた】
そして、本体全メインのチャージランプが点灯しているのを確認して、そのまま数十秒、回し続けます。そして、パワースイッチを入れると…。
おお!見事我が家でFMにして飛ばしているインターネットラジオ、Classic FM (UK) が飛び込んできました。おお、ちゃんとステレオ、立体音響だ(古い表現)!ブラームスの交響曲が流れています。
さらにダイヤルを回すと、主だったFM局は全て受信できます。そしてAM。こちらもすべて大丈夫。しかも、筐体が小さいのに音量は大きく、家族みんなで聴くという目的でも大丈夫。そしてやや柔らかめの音です。スピーカーを本体からはずしてみると、FMでは音場がひろがり、臨場感が増します。
充電状況はLEDで確認できます。3つ点灯がフル充電の証。
さて、時計はまだついていません。これは、もう少し充電する必要があるかなぁと思い、さらに2分前後ハンドルを回してみます。本体前面上にある充電チェックボタンを押してみると全部点灯。フル充電になりました。
案の定、時計が表示スタート。そしてLEDも点灯するようになりました。
さらに、外部入力のチェックと言うことで、iPodをつないでみます。おお、やや音量は低くなるものの、ちゃんとステレオで聞こえる。
これは、キットという枠を超えていますねぇ。キットでなくてもきっとKAY2は買ってたゾ。
フラッシュライトも点灯。まさに防災ラジオ。
ただし、ま、ブランドのラジオにくらべ少々「れれれ」という部分もあります。
・AMで選局した後、FMに移り選局、さらにAMに戻ると…れれれ、周波数が変わっている。そうなんです。ダイヤル、FMとAMで共通らしく、バンドを変えて動かすと、一緒に動いちゃうんです。つまり、表示はデジタルですが、実際の選局はアナログなんですかね。でも、一旦合わせると安定して、ドリフトしないので、やっぱりデジタル???
・選局ダイヤル、特にAMでは微妙な操作を求められます。ぴったり954kHzに合わせようとしても、953とか、952になって、954にドンピシャ合わせるのが難しいのです。中国製ラジオにはよくある現象ですが、きちんとした性格の方はイライラしてしまうかもしれません。
・液晶パネル、時折暴走します。FMで周波数が950MHzになったり。もちろん、そんな周波数が受信できるわけではなく、単なる暴走です。
・外部入力に切り替えても、ラジオを受信しているようで、FMではダイヤルを回すとステレオランプがついたりします。受信の分、電力を余計に消費していることになりますねぇ。
・FMに比べAMの感度が若干弱い。
・ヘッドホン端子がない。
と、まぁ、3500円のラジオでこれだけ多機能ですから、このくらいの欠点はよしとしましょう。
ちなみに2分間の手回し充電の結果、AM・FMともに12、3分くらいは普通に聞こえ、その後、音が小さくなり始め、14分前後で鳴らなくなりました。標準的な持ち具合だと思います。
とにかく、全体印象としては二重丸。こんな教材を学校で与えられたら、その学校を死ぬまで愛してしまうかもしれません。あ、ちょっと大げさ。
というわけで、良い買い物でした!
昔は「ラジオ少年・少女」、「科学少年・少女」だったそこのあなた、たまの休日、半田ごてを握ってみてはいかがですか?
こうしてスピーカーを本体から分離できます。
コードをもっと伸ばすとステレオの臨場感が増します。