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037 またもや進化したポメラ
pomera DM100
キングジム

2012年 1月10日

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バックライトが付き、明るくなりました。



2012年となりました。この1年が皆様にとって素敵な年となりますように!

さて、新年第一号の記念すべきモノインプレッション、あの画期的な製品の最新型です!

KAY2はこんなブログを書くくらいですから、文章を書いたりメモすることが大好き。そんな人間にとってありがたいのはテキストファイルを打つための機械。ということで以前の記事でもモバイルギアから始まって、ポメラにいたる「変遷」を書きました(こちらの記事です)。

ポメラDM20、いつも肌身話さず持ち歩いてきました。ある日、知り合いがKAY2のポメラに目を留めます。「おお、KAY2さんもポメラユーザーでしたか。便利ですよねぇ。私も会議の議事録はポメラでとっていますよ」

と、ひとしきりポメラのすばらしさを語り合ったあと、「KAY2さん、DM100、買われます?」

ん、何それ?

情報にうといKAY2は2年ぶりにポメラの新機種が登場したことを知らなかったのです。

で、WEBで新製品の写真を見たとたんに激しく動揺しました。

「すごい!こうなってほしかったんだ!!」

そして、気づいたら預金をおろして、DM100、手にしていました。

ポメラって、初代からDM20までは独特のデザインです。蓋を開いた後、コンパクトに折り畳まれたキーボードを広げ、それから、打ち始めます。つまり、蓋を開いたあとに、さらにワンテンポ作業が必要なわけで、実はこれが少し、残念でした。テキスト専用マシンなら、蓋を開いて即打てるのが理想じゃないですか。少なくとも以前愛用していたモバイルギアはそうでした。しかし、一方でそのおかげで使わないときにはコンパクトに済むわけです。どちらをとるか…ということでした。

ところが、今度の新製品、ついに「コンパクトに」よりも「蓋を開けて即…」をキングジムは選択したわけですね。

さらに…さすがポメラ。DM20の完成度は高かったのですが、それでも利用しているといくつか不満が出てきましたが、それがみんな改善されています。もう夢みたい。


面積は大きくなりましたが、その分、薄くなって軽量です。上がDM100、下がDM20。
そして、フタをひらくと、DM100はすぐにキーボードが打てますが、
DM20は折りたたみのキーボードをひらいて、下のように展開します。

たとえば…

・DM20では一度に開ける文書は一つ。TODOリストをポメラのtextファイルで作成し使っている関係で、このTODOリストと他のファイルを両方常に開いていたい…という希望がありました。今回、DM100でそれが実現。

・バックライトがつきました。これで暗いところでも大丈夫。でも、その分バッテリー寿命が短くなるのでは?いえいえ。今回から単4ではなく単3を使っているので連続30時間。エネループでも25時間持つそうです。

・ポメラの漢字変換は長年KAY2が使い慣れたATOK。ただし、PC版と違い、DM20の場合、購入時辞書にはあまり多くの語が登録されていません。「内視鏡」と打ったつもりが「乃至今日」となっちゃってました。自分で登録して育てなければなりませんでした。ところがDM100はPCのATOKから辞書を移植できるのです。これはありがたい!

・デザイン変更で蓋が広くなったおかげで、余裕のあるスペースにワンタッチのサイドキーが。その中には国語、英和、和英辞典がついています。これで、PCの辞書を引いて確認する必要がなくなりました。ブログを書くのがとても楽になりました。

・そのサイドキー。なんと Bluetoothの文字が。そうなんです。このおかげでiPadやiPhone、iPod Touchの外付けキーボードとして本機が使えるのです。ご存じのように iPad と iPod Touch のヘビーユーザーであるKAY2。どちらにもキーボードを使いたいと思っていたのですが、わざわざそのために Bluetooth のキーボードを買うのは…と躊躇していましたから、これは棚からぼた餅!で、実際に使ってみると、まるで iPod に直接つながっているかのような反応の速さ…と標準アプリの「メモ」では感じたのですが、他のアプリとの相性によっては、打鍵が早いと取りこぼしが生じたりします。その辺の「相性」の問題はありそうです。が、「メモ」で打つ限りは気持ちイイ!


Bluetooth のおかげで後ろに見える iPad や iPhone、iPod Touch の
ワイヤレスキーボードにも早変わり。

・画面も5.7インチ。ほんの少し大きくなりました。ほんの少しですが、これで、表示できる文字の数がずいぶん違ってきますからありがたい!ちなみにKAY2の好む文字サイズの場合、DM20で1行25文字表示だったのが、DM100では33文字(全角)表示できます。

・写真で見るとやや大きく感じますが、実際には相当薄いので(電池部分をのぞく)、DM20と比べて携帯性が悪いということもありません。かなりスタイリッシュです。

・それと、これはKAY2には関係ないのですが、親指シフト対応となっています。この機能がありがたい方も多いことでしょう。なつかしのオアシスポケットを思い出しますねぇ!



やっぱり便利なQRコード変換。pomeraで打って、
Willcomのスマートフォンで読み取り、メールします。
iPhoneなどでも専用の読み取りアプリがあります。

というわけで、もう、ほとんどすべての不満を解消してくれた本機、本気で凄いといえます(オヤジギャグでした…失礼)。

とはいえ、ああ、これはちょっと残念という点がいまのところいくつか…。

・キーボード、中央部分が、強く打つとぺこぺことへこんでしまいます。やわらかく打っていれば気になりませんが。少し音も気になります。ゴム足をつけて解消するのが一番かもしれませんね。

・DM20からの乗り換え組の方は、慣れないうちは Delete キーを押そうとして間違って Insert キーを押してしまう癖があります。これは電源キーが移動したために起きる現象。ま、慣れるしかないですが。

・現在打っている行番号や桁番号などの表示が相変わらず出ないのは残念。エディターとして使うにはやはり欲しい機能です。

・純正のオプションでケースがあるのですが、こちら、あまり評判がよくありません。ぎりぎりの寸法なので出しにくいとか。さらに、DM20の純正ケースにあったような予備バッテリー入れなどの余裕がないのです。で、サードパーティーから今後いろいろとケースが出てくると思いますので、もう少し待ってもいいかもしれません。ちなみにKAY2は以前愛用していたモバイルギアのケースを流用しています。ストラップ穴の部分がケースからはみ出しちゃいますが…。捨てずに取っておいてよかった!

というわけで、進化するポメラ。生みの親であるキングジムの開発担当、立石幸士さん。ほんとうにありがとうございます。

【追記】
数日使ってみて、妙なことに気づきました。本機は単三電池2本で稼働するのですが、バックアップ用にリチウムコイン電池(ボタン電池)を1個使います。この電池の残量が0表示になるのです(アイコンが2秒の点滅を繰り返す)。最初「もう無くなったの!?」とあわてて新しく買い求め電池ボックスに入れるのですが、すぐに残量0の表示が。

電池蓋を開けてよく見てみましたが、どうも構造上コイン電池の接触がうまくいっていないようです。ネットで検索してみると同様の症状がでている方がいらっしゃるようで、設計上の不具合でしょうか。いずれメーカーに問い合わせることになるのでしょうが、とりあえず、「神戸の鍼灸治療院ブログ(こちらhttp://blog.goo.ne.jp/okadaue)」さんの記事を参考に、絶縁テープを正方形に切り、電池をセットした状態で、その上部に貼ってみます。そして本体にセットすると、いままで遊びがありましたが、しっかりと嵌ってくれます。そして、電源を入れてみると、無事、電池が正常に表示されるようになりました。念のためテープは絶縁テープなど、電気が通らない素材のモノをつかってください。ちなみに電気絶縁テープはホームセンターの電気工事部材コーナーなどで売っています。「神戸の鍼灸治療院」さん、ありがとうございました!

【さらに追記】
コイン電池の件、その後、サポートにメールしたところ、保証書と共に製品を着払いで送ることになりました。DM100が留守のあいだ、DM20が復活(オークションに出してなくて良かった!)。で、わずか4、5日で宅急便が…。なんと新しい本体にとりかえてもらえました。そのスピードにも感激です。KING JIMさん、ありがとう!


このように上の絶縁テープを切って貼ってみました。これで問題解決!
神戸の鍼灸治療院」さんに感謝です。




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