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044 進化したFMトランスミッター
400-FMT003 サンワサプライ製

2012年10月12日

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今までこんなに色々な機種を使ってきたのですが…。



【いままで使っていた製品】

KAYSのホームページとブログをご覧の方であれば、KAY2が子供の頃からの「電波フェチ」であるのはご存じの通り。電波を受信するBCL(海外放送受信)に始まり、その後、電波を出す方で、ミニFM放送局、アマチュア無線と進んできました。この「モノ・インプレッション」の最初の記事もミニFMに関する話題でした。

ミニFM放送は学生時代に大いに熱中したものです。電波法の許される範囲でどれだけ電波を飛ばせることができるのか、それも楽しみで。

ところが、その後電波法が改正になり、FM電波を送信するトランスミッターは電波が数メートルしか届かないものしか発売されなくなり、ミニFMの楽しみは無くなってしまいます。

そうは言っても、身近に電波を飛ばせるトランスミッター、やっぱり惹かれていたのですが、昨今、携帯ミュージック・プレーヤーの音を車のFMに飛ばす用途で復活。市場にも色々と出回るようになりました。KAYSの場合はそれに加えて、インターネットラジオの音をお風呂で聞く…などという場合に使っています。

で、実は数年前、コロナ電業(ブランド名はTELSTAR)という会社のトランスミッター、TR-10RDXという製品を見つけ、「現在最高の製品!」と感心し、ホームページのモノインプレッションに書こうと思っていました。この製品、とにかく音質が良いことと、電波が比較的安定して届くのです。昨今のトランスミッターはわずか2m離れただけでNG。したがって車の中で使ってもダメという使い物にならないという「金返せぇ~!」的な製品も多いのです。その点、この製品は優秀。


現在も我が家で頑張ってくれているTELSTAR。

もう一つ。多くの機種に搭載されているオートパワーオフ。これがダメ。KAYSはクラシック音楽を良く聴きます。クラシック音楽、とくにオーケストラ作品は音の大きな部分もあれば小さな部分も。レンジが広いんです。で、この音の小さな部分にさしかかると勝手に無音と判断して電源が切れる。その瞬間、ジャーというFM特有の盛大なノイズが…。これが許せないんです。TR-10RDXはそんなこともなく、安心。

ということで、
・しっかりと電波が届く
・音質良好
・オートパワーオフがないか、もしくは、優秀
という条件で探すと、上記、TR-10RDXしかなかったわけです。

006Pという特殊な乾電池を使う点(AC電源も使えますが)。そして、やや大降りの製品であるという欠点もありますが、実用上、とにかく堅実な製品で気に入っていました。こうした気に入った製品、そのうちディスコン(製造中止)になる前にもう一台買っておきたいものです。そこで、久しぶりにネットで買い物しようとしたら…。一足遅かった!すでに製造中止なのか、市場からすっかり姿を消していました。

残念無念。そこで、ネットで代わりになる製品を探してみようと、口コミを見たら…。


【400-FMT003発見!】


iPod Touchにつないだ右側がその製品。小さいでしょ?ところが性能は凄い!

思いがけない機種が候補に挙がってきました。サンワダイレクトの400-FMT003 という製品。

見た目、めちゃ小さいです。おまけに、比較的安価。アマゾンでは送料無料で販売価格が3480円です。

以下のメリットが浮かび上がってきます。

・小さくて軽い!わずか30g。
・電池は単4なので、手に入りやすくエネループなどを使えばコストは安く上がる。
・音質はTR-10RDXに匹敵する。
・類似製品に比べ電波が強く、周波数も安定して、比較的よく届く
・オートパワーオフは実際に電源が切れるまで数分の猶予がある。したがって、クラシックなどの短い無音や弱音で切れる心配がない。
・周波数は0.1MHz単位で簡単に変更できる。
・好みの周波数を4つ、メモリーできる。


一方、短所は以下の通りです。

・電池の持ちは10時間程度しかない。(充電池などでは5~6時間程度という実感)
  →上記のように手に入りやすい単4電池なのでありがたいのですが、エネループなどの充電池を使わないとコストパフォーマンスは悪くなります。
・AC電源がない。
  →安いAC電源はノイズが混入してしまいますから、かえっていらないかも。
・外部アンテナなどはつけられない。(下の追記に記したように方法はあります。)
  →もともと電波法の問題があるので、外部アンテナはつけないでしょう。
・オートパワーオンという機能があり、使わないでも、接続しているプレーヤーが再生をはじめると自動的に電源が入り、電波を出してしまう。
  →我が家の場合は使用しないときはプラグを外しているので問題無い。
・全体に作りがちゃち。
  →値段を考えると仕方がないですねぇ。電池の蓋などは構造的に外れやすい感じです。



というわけで、購入。


【届いた!使ってみた!】

アマゾンで届きましたが、梱包をとき、そのシンプルなパッケージにまず感心します。iPodの登場以来、こうした小物アクセサリーのパッケージはデザインが良くなりましたね。


こんなシンプルなパッケージ。

そして本体を取り出すと…ちっちゃい、ちっちゃい!これなら、今後、実家に帰省したときのドライブのお供に持ってかえるのに何の負担もありませんねぇ。

そして付属の電池を入れ、iPod Touch につないで、スイッチを入れると…。


こうして背面に単4電池を入れます。

ほほぉ!噂取り、音質、かなり良い線行っています。もともと活用しているTR-10RDXも使っているロームのチップが評判よく、音質の良さに定評がありましたが、こちらはさらに低音がよく出ています。好みの問題はありますが、KAYS的にはこっちが上。

そして次に飛距離です。部屋のステレオで受信しながら、離れていきます。2m、3m、4m、5m、ほぉ!問題なし。8mほど離れたところからノイズが気になり始めました。というわけで、室内、もしくは隣室で聞くくらいの用途であれば全く問題なし。実はこれ、TR-10RDXよりも良好な結果となりました。

ただし、電池の持ちは10時間までいかない感じです。ですから、ドライブのお供につれていくには必ず予備の単4を持って行きましょう。コストを考えるとやはりエネループなどの充電池を何本か用意しておくのが良いでしょう。

ということで、まとめ。この製品、全体印象は二重丸。買って良かった!!!

アクセサリーと侮るなかれ。こうした製品も日々、進歩しているのですねぇ。


追記

あとで「かじかじサイト」さんというブログで飛距離を伸ばす裏技を知りました。TR-RDX10にはアンテナ端子があったので、外部アンテナをつけることができましたが、本機にはなし。ところが、ステレオ延長コードを本機のコードに取り付けるというものです。なるほど、もともとコードがアンテナになっているので、それを伸ばすことで飛距離が伸びるということですねぇ。実際、手持ちの1mほどの延長コードをつけて試してみました。すると、ノイズなしで良好に届くのが元々5~6mくらいだったのが、10mくらいに伸びました。これにはびっくり。ただし、自己責任で、そして、電波法の遵守だけはよろしくお願いします。


この延長コードで飛距離が倍に!





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