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052 新幹線のファーストクラス
~グランクラスを初体験~

2014年 3月 1日

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入口の表示…高級感溢れる色調です。ロゴもよく見ると「G」です。



ご注意:
この記事は2012年11月に書いたメモに基づいています。その後、サービスなど一部変更になっている可能性がありますのでご注意ください。



【きっかけ】

友人に会うために仙台に行くことになり、2週間前、切符をとろうと「えきねっと」にアクセスしました。行きの東京~仙台間はまだ余裕があり、指定席も窓側をとります。

で、帰りの仙台発の切符をとろうと都合の良い時間の列車を表示してみると見慣れない「グランクラス」との表示が。

あれ?これって豪華なグリーン車だったっけ?と、鉄の血がほんの少しだけ混じっているとはいえ、ご存じのように「家電貧乏(散財ばかり!)」でこうした値段の高い切符に無縁で知識のないKAY2です。

ネットで検索してみると、ものすごい豪華な、ファーストクラスのような車両であるということがわかりました。

へぇ、と興味本位で空席を表示させてみると…なぜかガラガラなんです。月曜日の昼前ということで、一番利用者の少ない時間なのかもしれませんね。

念のためブログなどで調べてみると、非常に人気のある座席だそうで、これが空いているのはラッキーかも…と思いながらも、値段を見てびっくりします。プラス9000円(えきねっとの割引の場合)。

うーん、こりゃ高い。これに乗ると、乗車券と指定席をあわせた普通の料金の倍になっちます。だから空いているのかなぁ…。

ただ、乗った人たちのブログを見てみると、なんとビールやワインが飲み放題!それに、座席は新開発の、まるで飛行機の上位クラスのような座席です。内装も素敵。いいなぁ…。

一生に一度でいいから乗ってみたい!

というわけで、気がつくとクリック。嗚呼、インターネットの時代はこれだから…またもや散財!

で、あっと言う間に乗車当日。

仙台駅は豊かな食文化に満ちあふれています。何せ改札を出た駅ビル3Fには牛タン通り、寿司通りと呼ばれるレストラン街。その名の通り、牛タン屋さんと寿司屋さんが並びますし、他にもカフェや居酒屋さんがたくさん。地下でつながったお隣ESPALの地下にも美味しそうな食事処がたくさん。駅でほとんどの食事が済んでしまいます。

今回の仙台滞在は友人と会って2泊してとんぼ返り。ほとんど観光の時間がありませんでしたから、食事もほとんど駅ビルとその周辺で済ませてしまいました。それでも十分な満足感!寿司の「あさひ鮨」のランチで絶品のホタテを食べ、牛タンは「べこ政宗」という具合。

さ、グランクラスです。はやて24号。先頭は例のお鼻のながぁいE5系と呼ばれる車両です。あまりに鼻が長すぎるので、先頭&最後尾車両は座席数を確保できないことから、逆転の発想。少ない座席を逆にアピールということで生まれたという噂もあるグランクラス。実際定員は18人です。しかも、シートは1列+2列。

大きい座席に体を預けます。すぐに布のおしぼりが配られ、アテンダントからドリンクを尋ねられます。青森のリンゴを使ったシードルと白ワイン、そして、軽食も和食と洋食をそれぞれお願いしておきます。わずか1時間半の旅、とにかく全力でサービスを味わおうという、いつもの貧乏性が顔を出します。

ごくごく手短に設備を中心に特徴と印象を。


【印象】

・シート
 本当にすばらしい!飛行機のファーストクラスのようなフラットな状態にはなりませんが(当然飛行機の方は乗ったこと無いですが…)最大角度が45度、そして大きい!これはリラックスできます。しかも、背もたれは卵形のカバーが後ろについていますから、倒しても後ろのお客さんを圧迫しません!

 もう一つ、2列の場合、なんと隣との間に簡単な間仕切りが。ちょっとした工夫ですが、心理的に隔たりができますから、僅かながらでもプライバシーが保てるのは嬉しいですね。また読書灯はアームがついているので、自由な角度に調整できます。


ドアから撮影した車内~わずか18席の贅沢

・静寂さ
 これも驚きです。新幹線というと、乗っていると独特のゴーっという音が常に耳を圧迫するように聞こえますが、この車両、その音が感覚的には通常の三分の一程度の静けさです。さらに、この車両にはモーターが付いていないので、余計に静けさが確保できるわけです。この騒音が少ないというのも、旅の疲れを軽減するんですねぇ。初めてそれを体感しました。しかも列車のどん詰まりに位置しているので他のお客さんが通りすぎることもない。車内販売も必要ないので来ませんから、グランクラスの乗客以外はアテンダントさんと車掌さんのみ。

・内装
 全体に間接照明を使って、とても落ち着いた雰囲気です。うーん、これだけでも得点高い!

・新聞
 数はそれほどありませんが、入口に置いてあり、無料で読めます。もっともせっかくグランクラスに乗ったのだから新聞を読むのはモッタイナイ!

 
左が和軽食で右が洋軽食

・食事
 軽食と銘打ってあるように、確かにおなかを十分に満たす量はありませんが、和洋ともに、なかなか美味しく、お酒のつまみとしては十分な分量があります。軽食以外にも簡単なオツマミもあるし…。文句なし。


・飲み物
 アルコールはビール、ワイン、日本酒、シードルの4種類だけですが、飲み放題!グラスはちゃんとガラス製。ちょっと贅沢な気分です。


 また、青森産のリンゴを使ったシードルは美味しい!ここでシードルの魅力に改めて目覚めてしまったKAYSです。

・スリッパ!
 うわ~い!スリッパだぁ!ホテルみたい!靴を脱いで履き替えると、うーん、これだけでリラックス!


真ん中がアテンダントコールボタン

・コールボタン
 アテンダントさんに飲み物のおかわりを頼みたいなんてときには、ボタンを押せばいいというのは助かりますねぇ。「すみません!」と声を上げる必要がないですから、これも車内の静けさに貢献しています。


このリクライニングの角度!

・トイレ
 ウォシュレットだ!これも嬉しいなぁ。


以上、ざっと振り返ってみました。

今回は1車両に6人しか乗車していませんでした。つまり定員の三分の一。これだとたった一人のアテンダントで余裕のサービスでした。これが満員になると…どうなんでしょう。その辺はわかりません。サービスに関しては飛行機のファーストクラスと比較するのはそもそも価格が全く違うので意味はないかもしれません。以前も書きましたが、日本の場合、設備はもの凄く優秀ですが、人的な面では残念なことがよくあります。以前、カシオペアに乗ったとき、素晴らしい設備と、余裕が無く笑顔の消えているスタッフのサービスとの落差にがっかりしたことがありました(そもそもスタッフさんの数が少なく、忙しすぎるのです。彼女たちのせいではなく、JR東日本さん&JR北海道さんの経営姿勢の問題だと思います。両者の社長さん、車内スタッフの数をもっと増やして、スタッフが余裕で接客できるようにしましょうよ!)。

が、ともかく列車設備としては相当良いものを作り出したと思います。結論。仙台~東京の1時間半では短すぎ!こんどはぜひ青森までの3時間以上は乗ってみたいなぁ。将来的に東京から札幌まで新幹線が通じたら、いや、西鹿児島から札幌まで通じたら(!)そのときにもぜひ、グランクラスで始発から終点まで乗ってみたいものですねぇ。



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