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PART2 贅沢な街、バンクーバー


6月17日土曜日の続き

そして、Sご夫妻と挨拶もそこそこに、さっそく一緒にクィーン・エリザベス公園へと向かいます。天気も上々で、公園の高台から見ると、透き通った空気にそして、輝く緑。それに、青い空と、雪を頂いた険しい青い山並み。その手前に高層ビル街が広がる。なんという贅沢な街でしょうか、バンクーバーは!

公園では何組かのカップルが結婚式の後らしく、友人達をつれて、式の衣装のまま公園の緑をバックに写真やビデオの撮影をしていました。そのほとんどが中国系の人たちなのにも驚かされます。そう、6月は文字通りジューンブライドのシーズン。日本では梅雨で無理がありますが、こちらでは1年でもっとも季候の良い季節なんです。花嫁さんの衣装が輝く緑に映えます!


わかります?ちっちゃく写っているのが結婚式の人たち・・・。

さて、公園から一路、今度はスタンレー・パークに向かいます。前回の旅行でも訪れたとはいえ、そのときは水族館がメインでした。今回は重松さん夫妻のおかげで、公園全体をドライブ。これが、まぁ、広いのなんのって!よく東京ドームを何杯分という言い方がありますが、これだと、きっと何百杯分にもなるのでしょう。そして、ちょうど半島の先端部分のようになっている公園からは常に海とその対岸が見えます。ブリティッシュ・プロパティという対岸の高級住宅街はさすがに、こちら側からみても、すばらしい環境です。なだらかな丘の南の斜面で、ダウンタウンと海を見下ろす街。かつては有色人種は住めなかったのだそうですが、今はやはり中国系も多いそうです。重松さんによると、とにかく中国系の人たちはお金を持っているのだそうです。街の中心部は日本円にして7〜8千万円位のマンションがざらで、それも、どんどん買っていくだけの財力があるとか。ただし、最近は思ったほど数が増えず、見込み違いで建てられたマンションに空き部屋が多いのだそうです。そうそう、バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビアは好景気にわくカナダの中で唯一、不景気な州です。

公園からは、有名なグランビルを歩くべく、はずれの公園に車を止めて歩き始めます。水辺では、ボート遊び、たこ上げ、ジョギングと、アウトドアをおもいっきり楽しもうという人でいっぱい。今日は久しぶりに晴れた土曜日なのだそうで、確かに、いままで、あちらこちらの駐車場を見たけれど、ことごとく満車状態。ここに車を止めるのも一苦労でした。

太陽の下を歩くのだけれど、風が涼しくて心地よく感じます。でも、風がやむととたんに日差しを暑く感じます。皮膚を刺すような暑さになってしまうのです。従って、風がやめば上着を脱ぎ、風が吹けば上着を着る・・・と、とても忙しいことになります。



グランビルでは、有名なマーケットも見たけれども、プレジャーボートの売場があり、そこに新造のボートがところ狭しと並べられています。Sさん、「不思議ですねぇ。不景気だといいながら、よく売れているんですよ。」

こんなダウンタウンにマンションを持つと、マンションから歩いて2分でボートに乗れて、買い物も隣のマーケットでできて、仕事場もすぐそばということになります。歩きたければ隣は公園で緑がいっぱい。人生なにも言うことがないじゃないですか!最近の国連の調査で、世界でもっとも住み易い街ということになっているのが、嘘ではないと実感します。文句を付けようと探すのですが、雨!くらいのもの。それすらも、雨が降るおかげで他のカナダの都市より暖かくて住み易いと、これまたメリットに転換してしまうことになります・・・。

気がつけば車を降りて1時間ほど歩いています。すでに時間も5時を回っているけれども、まだまだ陽は高い位置にあります。今度はS夫妻の自宅を訪ねます。UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)の周りをドライブして、すぐに、小さいけれども瀟洒な緑色の壁の住宅に到着します。うん、これならダウンタウンも車で15分。しかも、周りは緑がいっぱい。いい環境です。もともと、オーナーはUBCで教えている日本人の先生のもので、先生が日本の大学で5年間教えている間、管理を兼ねて借りているのだそうです。
 カナダの住宅に特徴的な、「小さい!でも美しい!」の基本をふまえた家で、たぶん床面積だって日本の住宅とそうそう変わりないはず。でも、大きくとられた窓に、家の前後の芝生が美しい・・・それが、家全体に、空間の贅沢を生み出しています。

一緒に住んでいるKさんはアイルランドに出張中ということで、夫妻と4人で座って話をします。マスコミの話もあれば、政治、カナダ事情、そしてハイテクと、ひとしきりお話をして、S家特製、フィリピンステーキという牛肉のショウガ煮込みをご飯にかけた料理をいただく。これが美味!しっかりとレシピを聞いておきます。さて、気がつくと時計はもう夜の9時。外はまだまだ明るくて、日本でいえば、夏場の6時くらい。そろそろ引き上げることにします。昼間ドライブの最中、時差で無性に眠かったのが嘘のように、目はぱっちりとしてきました。

ダウンタウンのホテルまでわずか15分ほどのドライブ。Sさん夫妻に、別れを告げて、ホテルの部屋に戻ります。電話機のメッセージランプが点滅している。すわ、荷物か!と電話をとってメッセージを聞くと、内容はチェックイン時に申し出たノースウェストのマイレージの会員番号を教えて欲しいというフロントからのメッセージでした。残念。いったい荷物はどうなっているのやら????

アラスカ・エアのバゲッジクレームに電話を入れるのですが留守電。メッセージを入れて待ちますが、待てど暮らせど返事は来ません。もう夜も遅いからいないのかなぁ???

フロントにも確認してみましたが、荷物は届いていません。ただ、最終は11時30分に届くので、その中にあるかもしれないとのこと。期待をせずにその時間までは起きていようと思います。それにしても、本当に良かった!!!前述の通り、もしものことを考えて、主要な荷物は全部、手持ちにしておいたのです。KAY2は過去に2度、預けた荷物が到着せず、痛い目にあっています。今回は特にバンクーバーが一泊で、翌日から3日も列車の旅に出てしまうわけですから、万が一、荷物が到着しないと4日先まで受け取れない・・・というわけで、大事をとって、預けたスーツケースには、下着など、こちらで換えが手に入るものしか入れてなかったのです。明日届かなくても、近くで下着を買い込めば列車の旅は大丈夫のはず。
 これからの旅行も、この点だけは気をつけようと実感します。この記録を読んでいらっしゃる方々もどうぞ参考になさってください。

そして、長ぁい6月17日(そりゃそうです、物理的にも、時差の関係で2日分あるのですから!)の夜は更けていきました・・・。






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