サンライズ出雲(瀬戸)号の達人 ~ 上手な利用法



注: ここにあげた時刻などのデータは2008年12月時点での情報です。その後変更されている 場合がありますので、かならずご利用の際は最新の情報を他のサイトなどで確かめてくださいネ。



この電車が「サンライズ出雲」。鉄っちゃん用語で285系というそうです。(^_^;)

 世の中、最近なぜか島根です(と勝手に思いこんでいます)。(^_^;) 

 石見銀山の世界遺産登録に続いて、今年、NHKの朝の連続テレビ小説では京都とともに松江が舞台の一つ。そのせいでしょうか。いつもKAYSが帰省に利用する夜行列車、「サンライズ出雲」号、以前は盆暮れ以外は満席になることはまずなかったのですが、今頃は平日でも満席という事態が出ているようです。

 KAYSが乗れなくなっちゃうと困るのですが、またまた宣伝しちゃいます。この寝台列車、実に快適なんです。

 さらに、この列車を長年使いなれたKAYSはいろんな技を使ってさらに快適度を増しています。どんな技?

 これから「サンライズ出雲」を利用して島根県に旅しようという方、どうか参考になさってください。それと、ここに挙げた技は多くが連結されている「サンライズ瀬戸」でも利用できるものです。ただし、鉄道を趣味とされる方からは「こんなん、常識やねん!」と怒られるかもしれませんが、ここではあくまで一般の方がこれからサンライズに乗ってみようかな・・・という場合を念頭に置いての話です。あしからず。

 まず簡単におさらいすると、「サンライズ出雲」という列車、東京と島根県の出雲市を途中岡山を経由して結ぶ、全席指定の個室寝台列車です。東京を夜の22時ちょうどに出発し、翌朝、9時58分に出雲市駅に到着します。つまり、眠っている間に移動できるわけで、観光、ビジネス、どちらにとっても、移動時間の節約ができるという便利な列車です。逆に東京に戻るときは出雲市を18時55分に出て東京駅到着は7時08分。そこから会社に行けば仕事に十分間に合います。(時刻は2008年12月現在です!ご注意を)

 で、寝台列車・・・というとみなさん、狭い2段、もしくは3段ベッドで他人との間がカーテン1枚でしきられている・・・そんなイメージを持たれるかもしれませんが、この列車は個室が原則。おまけに個室はJRがミサワホームと共同開発したというだけあって、狭いながらも素材に木目調を多く使った清潔で快適な居住性。部屋には読書するにも十分な照明の他にFMラジオ、さらに電源コンセントもあり、一晩を眠って過ごすだけでなく、読書したり、外を眺めたりしていればとても楽しい時間が過ごせます。ついでにいうと、2階建てになっており、2階の部屋だと、寝っ転がると顔の上にまで広い窓がひろがります。晴れた日に乗ると美しい星空を眺めながら眠りにつくことができます。それだけでこの列車に乗ったモトをとったという気分になります。


一番多いタイプ、シングルの部屋です。窓の横に見えるのが時計と照明、
オーディオの操作盤。写真には写っていませんが、手元側にはテーブルが。

 利用料金は従来の2段ベッドの寝台とあまり変わりありません。さらに、2人専用の個室があったり、一人用でデスクやBSテレビ(NHKとWOWOWが視聴可能!…だったのですが、2010年現在テレビは撤去されました)までついた高級な部屋もありで、部屋がバリエーションに富むのも特徴です。また寝台料金を払いたくないという人にはカーペットの床をパーティションわけした「のびのび座席」というのもあります。これですと深夜バス並の料金で乗車できます。

 というわけで、帰省で利用するKAYSは、ここ10年ばかし、この列車に乗ること自体も大きな楽しみの一つです。

 ところで詳しく書かれたページで「ほどちゃんの島(http://homepage1.nifty.com/hodo/burutore/s_izumo/index.htm)」というページがあります。こちらをご覧になればさらに詳しい車両の情報がわかります。日本の寝台列車に関しては最大級の情報源ともいえる素晴らしいページです。
 


【切符を手に入れるときの小技・・・】

 基本的にKAYSは1ヶ月前の発売日、午前10時にJRの駅に行き並ぶということは仕事があってできません。ですから、JTBとか旅行社に頼んでおきます。これだと2ヶ月前からでも頼んでおけます。おまけにJRの切符だけですから、手数料がかかりません。

 ただし、一つだけ問題が。この列車、多くの車両が2階建てです。旅行会社経由で頼むと、なぜかその2階建ての2階部分の部屋が取れないことが多いのです。下だと眺めはかなり犠牲になります。列車がコンクリート製の橋などを渡る場合、下の部屋だとコンクリートの壁で全く何も見えなくなりますが、2階だと大丈夫。駅などに停車中、下だと目の前にホームを行き交う人々の足下が来ます。これもなんとなく居心地良くないもの。だから、2階の部屋を頼みたいのです。

 ある旅行関係の業者の人に教えてもらいましたが、JRは自分たちの窓口用に2階席を優先的に確保し、旅行会社にはなかなか回らない場合があると聞きました。真偽のほどはわかりませんが、実際いままで旅行会社で上をとれたことがあまりないので、どうしても二階席!と言う場合は早めにJRの「みどりの窓口」でとった方がいいかもしれません。あるいは、一度旅行会社で確保した上で、1階であれば、改めてJRに行って、乗車変更で上がとれるかどうかを尋ねてみるというのも手です。ちなみに乗車変更は1度限り、無料でやってくれます。値段は一緒ですから・・・上も下も。


サンライズツインは広めの個室にベッドが二つ並びます。余裕のある広さで快適。値段もB寝台扱いなので割安。


【食に関する技】

 さて、この列車を利用する際のポイント、まず一つは「食」をとりあげてみます。

 残念ながら、現在、多くのJRの列車に食堂車はつながれていません。この列車も例外ではありません、どころか、原則、車内販売もありません。ソフトドリンクの自動販売機があるのみ。ただ、下り列車のみ、岡山から新見までの間、10号車のサロンで車内販売があります
(と書いていたら、なんと2009年秋、この車内販売も廃止されてしまいました。JR西日本米子管内全体なのか、他の「やくも」なども車内販売が廃止。委託されていた会社の希望で廃止だそうです。悲しいですねぇ。)。しかし、積み込んでいる量はわずか。常連さんが岡山の前から待機して購入しますので、希望の商品があれば、早めに駆けつける必要があります。

 ともあれ、それは朝の話。

 夜行列車、それも、窓の大きな快適な空間となれば・・・夜、夜景を見ながらビールやワインなどでも楽しみたいじゃないですかっ!

 そこで・・・ホームでビールを・・・あれ、もうKIOSKが閉まっている!

 そうなんです。というわけで、この時間ではホームでビールも弁当も買えません。

 じゃ、どうする?


<1>東京駅ではどこで買う?

 JR東日本経営のコンビニ、「NEW DAYS」が南口方面の東海道線ホーム(サンライズの止まる9番線)のちょうど階段下にあります。長距離移動の人の多いことを考えてその位置にしているのでしょう。そこでアルコール、コンビニ弁当は22時の発車前でも買えます。さらに、最近オープンした「グランスタ」。こちらも22時まで開いています(日曜と祝日は21時で閉まりますが)。しかも、閉店間際なので、残っている総菜が値引きで安い!これは結構うれしいです。確か日本酒専門店などもこの時間まであいていたはず。おいしい地酒を購入することも可能。

<2>出雲市ではどこで買う?

 実は出雲市駅前は最近再び居酒屋などのお店が増えてきたので、駅前で食事をすませることも可能ですが、車内で食べたいとなれば、お総菜。かつては歩いて10分のところに大手スーパー「パラオ」で総菜を買いましたが現在はパラオ内のスーパーは閉店。残念です。アルコールは駅の売店、そして、駅前、北と南の両方に「ポプラ」がありますので、そこでも買えますし、後述する「氷」はそこで手に入ります。また、ワインなどは隣のホテル内にあるショップでも買えますし、南口を出て少し歩けば商店街の中に酒屋さんがあります。

<3>食事に持っていれば便利なもの

 さて、KAYSは500mlの缶ビールを2~3本、あるいはスパークリングワインなどを買ったりするんですが、列車に乗っていて1時間もすると暖まっちゃいます。でも、冷たく飲みたいですよねぇ・・・。そこで登場するのが秘密兵器。折りたたみのプラスチックボックス。そして、コンビニのロックアイス(氷)。コンパクトなボックスを組み立て、そこに氷の袋を、そして、その横にビールやワインを置くと、2時間たっても冷えたまま。飲み終えた後の氷はその後ジュースなどを車内の自動販売機で買ったときに入れて使えます。また、万が一冷えていないビールを買ってきても、その場合は氷の袋を開けて、その中につっこんでグルグル回せば5分で冷えます。その場合は衛生上の理由で氷はジュースには使えませんが・・・。特に上り列車で出雲市から出る場合、出発時間が早いので、ゆっくりと車内で総菜とワイン・・・となると3時間くらいかけちゃいます。そうなると、この「冷やし装置」が大きな意味を持ちます。

 ワインを買うこともありますから、ソムリエナイフは必ず持っていきます。さらに、車内にはプラスチックカップが常備されているので、入れて飲むのにビールなどはそれでOK。でも、ワインの場合はやっぱりワイングラスが・・・ということで、KAYSは海外で仕入れた格安の使い捨てプラスチックワイングラス(カナダ製)を持ち込む場合もあります。1個あたり確か2~3円くらいのものでした。赤ワインをこのグラスで飲みながら、一度、デパートの地下で買ったフランス料理の総菜を二人用個室で食べていた事があります。隣を併走する京浜東北線で通勤する人たちの視線の痛かったこと痛かったこと・・・これはもう痛さを通り越して「カイカ~ン!」でした。


100円ショップで買った折りたたみのプラスチックボックスにコンビニ袋とロックアイス。
この組み合わせでシャンパンもビールもぎんぎんに冷えます。3~4時間はOK。


<4>おやつ?

 おやつは多めに買っておいたほうがいいかもしれません。というのも、眺めを見たりしているとついつい起きている時間が長くなります。また、列車特有の振動で眠れないという人もいるかもしれません。そんなときに、手元にチョコでもあれば、安らぎます。また、たまぁにあることですが、東海道線で人身事故などがあったりすると、とたんに列車は遅れます。他の通勤電車を優先するので、2~3時間遅れることも珍しくありません。そうなると、ますますひもじい思いをすることにりますから・・・。


【お風呂は?】

 たとえば金曜日、夜8時前くらいまで仕事。さぁ、東京駅に向かい、居酒屋に入り、酒を飲みながら簡単に食事。あとはサンライズに乗って寝るだけ・・・。あ、風呂入ってない・・・。もちろん、東京駅そばの「東京クーア」に入っておくという手もありますが、そうでなくても、サンライズ出雲にはシャワーがあります。一人用の「A」個室(シングルデラックスという名称です)の人は自動的にシャワーの利用券がシャワーセットとともについてきますが、通常の利用ではそれはなし。ただし、一般向けにシャワー券を300円で車掌さんが発売しています。これを買えば、汗を流せます。で、ボディシャンプーとリンスインシャンプーはシャワー室に常備してありますから、タオルさえ持っていれば大丈夫。タオルを忘れたという場合はこれも販売していますから、車掌さんから買うことができます。

 ただし・・・温水の分量に限りがあるのでシャワー券は枚数は少ないです。どうしても入りたい!という場合は乗り込んですぐ車掌さんを探して買い求めておきましょう。

 これで6分間(もちろん、途中でお湯をとめているとその間の時間はカウントされませんので安心)温水で汗を流すことができます。

 さて、逆に出雲市から上りで東京へのサンライズ出雲に乗る方にはツヨ~い味方が。出雲市駅にぴったり寄り添うように温泉施設が数年前にできています。名付けて「らんぷの湯」。便利な場所にありながら、なんと天然温泉で、非常に味わいのある雰囲気の温泉です。ここに浸かってから乗るという手もあります。ただし狭い施設ですので時間をうまく選んではいらないと混雑して結構たいへん。幸い、サンライズ出雲の出雲市駅出発が18時55分。その前にお風呂と食事となると、たとえば17時前くらいに温泉につかれば、それほど混雑してなくて助かります。おまけに今年、2008年温泉に併設して和食レストラン「神門」ができました。昼のランチもありますが、夜は17時から和食の居酒屋としてオープンで、こちらも利用価値は高いです。地元の新鮮な魚などの食材を使い、とても満足度の高い食事を食べることができます。また、以前より、隣に回転寿司があり、こちらも人気です。さらに駅の北側には「ツイン・リーブス・ホテル」があり、その1階に「神名火(かんなび)」というレストランがあります。もともと居酒屋のライオンだった関係からか生ビールがおいしく飲める便利なお店です。というわけで出雲市から乗る場合、時間に余裕をもたせて駅に行けば、温泉に居酒屋、寿司・・・と様々に楽しんでから列車に乗ることができます。


「ランプの湯」。出雲市駅のガード横。天然温泉です。


【仕事したい?】

 ビジネスで利用される方、各個室には100Vの電源がありますから、パソコンは問題なく使えます。ただ、テーブル下の目立たない場所に電源のスイッチがあり、それがたまにOFFになっていることがあります。電源コードを差し込んでもうまく動かない場合は、このスイッチを確かめてみてください。

 さらに、シングルDXという値段の高い個室であれば、ライティングデスクに椅子までついていますから、これはもう完璧な作業スペースとなるでしょう。

 ただし、ネット環境は厳しいです。KAYSは利用している携帯がPHSですので、高速で移動している場合、これでインターネットはほとんど使用不可。この点だけは残念です。
(2012年追記:その後、iPad用にFOMAの3Gを使うようになりました。すると、激変。トンネル以外は結構、ネットが使えるのです…。うーん、数年で時代は変わりましたね。)

 でも・・・寝台車に乗ってると・・・車窓からの夜景を眺めていると・・・仕事したくなくなりますよぉ・・・。


【車窓の眺めは?KAYS流過ごし方】


朝起きると高梁川が車窓に・・・。朝靄の中、幻想的です・・・。


 下り・・・
 東京都内の夜景はいつ見てもきれいです。おまけにこれから旅立つというワクワク感も相まって、サンライズ出雲からの都内の夜景は印象深いです。さらに、川崎の高層ビル、湘南の海岸・・・そして熱海と車窓は飽きさせません。そして長大な丹那トンネルを抜けると、三島、沼津、富士、静岡とこちらも次々と流れる車窓の景色とワイン・・・。一眠りしてふと夜中起き出すと大阪、梅田の景色が広がっていたり・・・。明け方、明石海峡大橋が見えたり、さらに岡山では通勤客のうらやましげな視線を浴びたり・・・。

 伯備線に入ると高梁川沿いに走るのですが、この景色がまたいいのです。川の流れを見つめるって、なぜか心を落ちつかせるものがあるようです。さらに上流になるとなかなかの渓谷美をみせてくれる場所もあります。

 分水嶺を超えるとそれまでぐんぐん登っていた列車は一気に下りに、そして、平野に降り立つと大山の勇姿が見えてきます。そして、商都米子、鉱業の街安来を過ぎれば、右手には中海が。晴れた日の中海の青さは筆舌に尽くせぬ美しさがあります。そしてその向こうに蒼く島根半島が見えます。そして、やがて、中海と宍道湖を結ぶ大橋側沿いに走ると松江に。旅の最後は宍道湖のすぐ横を列車がしばらく走り続け終点の出雲市に。11時間と58分間の旅の終わりです。

 上り・・・
今見た景色の逆になるわけですが、夜中の比較的早い時間に明石海峡大橋が見えたりするのがうれしかったりします。また、日の長い夏であれば、宍道湖の夕空を眺める事もできます。

 ところで、岡山で分割、結合するもう一つの列車、サンライズ「瀬戸」ですが、普段は高松行き。ところが夏休みシーズンなどに「松山」まで運転区間がのびることがあります。以前、仕事で松山から東京まで利用したことがありました。この時、松山から高松の間、空と水面が夕暮れに染まり多くの小島が影のようにアクセントを添えた、おだやかな瀬戸内海の風景を見続けたことが忘れられません。いままで見た「車窓の眺めベスト3」に入るすばらしい景色でした。


松山始発となる夏の「サンライズ瀬戸」から。
この後瀬戸内海は真っ赤な夕暮れに染まっていきました。


【出雲市から先への移動は?】

 サンライズの到着後、同じホームから下り列車が出ます。こちらに乗れば便利に石見地方へ移動できます。ただ、KAYSは石見地方にある実家に帰るのに列車を降りると、駅レンタカーに向かいます。KAYSの実家が鉄道の駅から遠く、また、石見地方は鉄道の便やバス便が非常に不便なため、車を利用せざるを得ないのです。ですから、そちら方面に行かれる方は車の利用を勧めます。

 ただし、駅レンタカー、利用駅までJRの利用の場合、レンタカー、JRの切符共に割引になるのですが(レール&レンタカーというシステムです)、寝台特急券は割引の対象外です。ちょっとうまみは減ります。

 また、出雲の駅レンタカー営業所。駅のすぐそばですが、掘っ立て小屋のような野ざらしの小屋に従業員が一人だけ。一人あたり10分くらい手続きに時間がかかりますから、3~5人利用者がいれば、4~50分、吹きさらしの中で待たなければなりません。これだけは不便です。もっとも、今の観光ブームの前はほとんど利用者がいなかったので待たされることはなかったのですが・・・。島根ブーム、ありがたいやら、ちょっぴり迷惑だったり・・・。(--;)


【あと小ネタを少々】

・どの駅に何時に止まるという一覧表をメモなどにして用意しておくといいです。つまり、寝ていて列車が止まる。時計を見る。1時11分。あ、浜松駅だ・・・すぐわかるという寸法です。「えきから時刻表」などからダウンロードしてもいいですね。頻繁にこの列車を利用するKAYSはこのデータを持ち歩いているシステム手帳に入れています。
http://www.ekikara.jp/newdata/detail/2701073/873.htm

・無線機あるいは広域帯受信機という一種のラジオがあります。これは持っているととても便利です。これでJRの列車無線を聞くことができるのです。おまけに小さい!持っていると、たとえば、ある時、列車が緊急停車。どうしたんだ?と不安になりますが車内放送はありません。すぐに無線のスイッチを入れると車掌さんとJRの運行本部(指令と呼びます)がやりとり。内容は・・・
 「9号車の緊急信号をお客さんが押したため緊急停車しました。しかしこれはお客さんが自室に入る鍵の番号を忘れて、気が動転して押したものと判明。安全に支障ありません・・・。」(現実の会話を少し変えた架空のお話です。鉄道無線を受信することは法律で禁じられていませんが、受信した内容を公表することは禁じられていますので・・・)
 こうした情報がすぐにわかります。また、以前、当ページの「モノ・インプレッション」のある項目で詳しく書きましたが、列車が遅れて、東京駅の乗り換えに間に合わないなど、「急ぐ」という人には途中で新幹線へ振り替え輸送をするというのが結構あります。これも、事前に無線でわかります。ただ、この場合、本当にありがたみを感じるのは早朝の場合です。早朝はそうした大事な情報を車内放送では流してくれないのです。関係ない乗客の安眠を妨げないためでしょう。したがって、このことが公式に明らかになるのは車内放送が解禁になる6時以降。振り替え駅到着の直前だったりします。大あわてで荷物をまとめて飛び出すということにならなくて済むのです。無線に興味のあるかたはぜひどうぞ。

・比較的新しい車両ですが、結構揺れます。とくに原理上、車両の両端は揺れます。そこにトイレと洗面所がありますから、ゆっくりと落ち着いてトイレにと言う場合は上記、時刻表を見ながら駅で停車する直前に行くと良いかもしれません。

・洗面所に置いてあるソープ、資生堂のフレスティーというものですが、この香り、KAY2は大好きです。一般向けの商品ではないようで、お店で手に入りません。この列車に乗ったときのKAY2の密かな楽しみだったりします。(注、2010年春現在、ブランドが変わってしまいました!残念!)

・たばこの煙の苦手な方にはシングルデラックス、サンライズツインは要注意です。というのもこのタイプの部屋のある車両は禁煙と喫煙が同じ車両に存在しています。したがって、どうしても煙は漏れます。禁煙を確保しても、意外とダクトを通して巡って来る空気がたばこ臭かったりします。絶対にたばこの香りが駄目という方は、車両によって禁煙と喫煙が分かれる通常のシングル、もしくは下記のシングルツインをお薦めします。

・上記にも書きましたが、人身事故などで意外と列車は遅れることがあります。乗り継ぎなど、余裕をもったプランを立てたいものです。

・2人利用の場合サンライズツインというお部屋(上の方に写真があります)がおすすめですが、人気のあるタイプに加え、1編成に4室しかないため、競争は激烈。なかなかとれません。ただ、予約の際、一つだけ気をつけてください。1から4まで部屋番号がありますが、2と3は背中合わせの部屋です。したがって、隔てるのは壁一枚。ということで意外と音が響きます。特にお子さん連れの方は泣き声や大きな声をあげると隣に確実に聞こえると思っておいた方が良いです。なにせ部屋にそなえつけのラジオの小さな音も隣に聞こえますので…。

・2人利用で、サンライズツインが取れなかった場合、少し狭くて、2段ベッドになったシングルツインというお部屋があります。この部屋、実はあまり知られていないことですが(上記、「ほどちゃんの島」にはちゃんと書かれています)、下段の寝台は真ん中の部分をハズして背もたれにして椅子にすることができます。すると、2人で向かい合わせに座ることができるんです。さらに壁には折りたたみのテーブルが。さらに上段のベッドは跳ね上げることができ、こうすると結構な居住空間となります。2人で向かい合わせに座って車窓の景色を楽しめます。


これがシングルツインの裏技。知ってました?)


ま、そんなところが、KAYSからのアドバイスです。

それでは皆さん、どうぞ快適な夜行個室寝台列車、「サンライズ出雲」で、島根県への楽しい旅を!


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