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047 進化したBluetoothのレシーバー
オーディオテクニカ AT-PHA05BT
2013年 2月23日
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【Bluetooth受信機を知る】
KAY2が師匠と仰ぐ人、沢山います。その中でも家電製品についてはこの人、Tさんです。彼の自宅に招かれて、本や音楽などすべてを電子化した生活の素敵さを教えてくださったのが彼です。最近では Apple TVやhuluも。
また一つ。
ある日、仕事場で会ったらニコニコと嬉しそう。ポケットからなにやら取り出します。ライターのような大きさの黒い固まり。その先端にはヘッドフォンのプラグが差し込まれています。
「KAY2さん、これ、本当に便利ですよ。最近iPhoneを買って、それで音楽やラジオを聴くのにヘッドフォンのコードが邪魔だったんですよ。それで、この装置を使えばiPhoneからBluetoothで飛ばした音をこの装置で受信、そして愛用のヘッドフォンで聴くことができるんですよ。ワイヤレスです。ヘッドフォンそのものがBluetoothになっているのが全くのコードレスでより便利なんでしょうけれど、やっぱり自分のこだわりのヘッドフォンを使いたいですからね。」
そうでした。そんな装置があることを以前から知っていました。ワイヤレス・フェチ(!)であるKAY2。なにせこちら(リンク)に書いたように筋金入りのFMトランスミッター「ラブ!」ですから。そこで尋ねます。
「音質はどうです?以前モノラルのイヤフォンマイクのようなものを持っていたんですがあまり音質が良くなくて…」
「直接コードをつないだのと、そんなに変わりはないですよ」
ほぉ。考えてみればイヤフォンを使ったのは昔の話。それからずいぶん技術も発達してBluetoothの音質も良くなっていても不思議はありません。
そこで、自分の愛用しているイヤフォンやヘッドフォンが使えるBluetoothの受信機(レシーバー)について情報収集してみました。
日本語で曲名表示も。
【どんな製品が出ている?】
まず、Tさんが持っていたのはLogitechの製品です。AR300シリーズ。こういうときはまずamazonや価格コムのレビューをまとめて見てみます。すると…。
確かに音質は昔のイメージとは違い、ずいぶん向上しているようです。いいですねぇ。ただし、ヒスノイズのような雑音がやや混じると書かれてあったりします。ふむふむ。
今度は同じような製品を他のメーカーが出していないか探してみます。すると、すぐにオーディオテクニカが出しているのを見つけます。オーディオテクニカ、こちらはヘッドフォンでも定評のあるオーディオの専門メーカーですから、音質などはきっとこだわっていることでしょう。そこで、この製品、AT-PHA05BT、調べてみると、ロジテックとほぼ同じような機能を持っています。さらに音質についてもやはり同様の良い印象を持つ方が多いようです。
さらにもう一機種、ソニー・エリクソンのMW600という製品はロングセラーでとても人気があるようです。
というわけで、この3つの製品を比較検討してみました。
基本的には3種類とも音質が良く、電池もそれなりに長持ちし、いずれも軽い製品だというのが共通しています。さらにヘッドフォンジャックがあり、自分が愛用しているヘッドフォンが使えることも。
大口径のヘッドフォンでも余裕の音量。SONY MDR-Z600と。
【さらに比較検討する】
その他の点で比較してみると
ロジテック AR300シリーズ
実売価格:4000円前後
良い点
・AACに対応している。
・スイッチ類が物理スイッチなので、手袋をしていても操作できる。
悪い点
・クリップが壊れやすい。
・デザインがやや無骨。
・PCメーカーなので音質面が若干不安。
オーディオテクニカ AT-PHA05BT
実売価格:8000円前後
良い点
・ヘッドフォンアンプの機能もあり、大きなヘッドフォンも余裕で鳴らせる。
・スイッチ類が物理スイッチなので、手袋をしていても操作できる。
・簡単なイコライザーがついている。(但し効果の程は?)
悪い点
・デザインがやや無骨。
・複数のBluetoothでは現在使用している機器の接続をOffにしてから次の接続となるのでやや面倒。
その他
ソニーエリクソン MW600
実売価格:6000円前後
良い点
・デザインがとてもクール。
・Bluetooth機器を複数使っていても、現在ONにしている機器に自動的に切り替わる。
・FMラジオが付いている。
悪い点
・ボリュームが電子スライダーなので誤動作しやすく、手袋をしていてはダメ。
その他
・付属品として取り外し可能なイヤフォンが付いてくる。
というわけで、見ていくと、クリップが壊れやすいLogitechは除外。するとソニーエリクソンのが一番魅力的なのですが、いかんせん、ボリュームが電子スライダーであるというのは困ります。今のシーズン、外では手袋していますから…。
ということで、オーディオテクニカのAT-PHA05Bに決定!
本体横に操作ボタンが集中。
【到着!】
届いた製品は本当に小さいですねぇ。で、すぐに充電してセットしてみます。充電はUSBタイプのジャックですから、他の、例えばNexus7用のACアダプターを利用してもOKです。そういう高い汎用性も嬉しいですね。
で、実際に電波を飛ばしてみると、同じ室内であれば途切れることなく利用できます。ほぉ、意外と飛ぶモノですね。そうなると外出時にカバンに入れて利用するという使い方だけでなく、室内で、オーディオ装置から飛ばすという使い方も出来そうです。例えば台所で料理を作りながらヘッドフォンで音楽を楽しむなんてのもOK。
で、今度は実際に外に持ち出してみます。まずカバンにiPod Touchを入れます。そして、この受信機にBang&OlufsenのA8を取り付け、受信機はコートのエリにクリップで取り付けます。うーん、これは楽!体の周りにコードがないのって快適です。もともとこのイヤフォンにこだわったのは音質の良さもさることながら、ツルのような耳掛けがついており、散歩の際に外れないという利点があるからです。そう、まさに外で聞くために作られたイヤフォンなのです(こちらにレビュー)。
で、コードを直接つないだときと比べてみて、音質面ではほとんど遜色ありません。安心。サーというヒスノイズも年をとって耳が老化しているせいか、これも気になりません。いや、マジでいいですねぇこれは!
音の途切れ…ありません。都心に入り、いよいよ仕事場の近くになったとき数度途切れが生じたのは、おそらく何かの電波に干渉されたのでしょう。でも、その数回だけでした。
で、受信機本体でiPod Touchの曲を送ったり戻したりできますし、曲名表示も日本語で出てきますので、本当に操作は楽です。全く不満はありません。
iPod Touchで活用。
【他に気付いた事】
ただ、事前に調べて危惧したとおり、KAY2は複数のBluetoothを切り替えて使います。具体的には音楽を聴くときにiPod Touch、ラジオを聴く時にはNexus7。すると、その切り替えが少々面倒です。つまり、使わない方のスイッチを切ればそれで自動的に切り替わると言うことがないので、一旦、接続を解除しなければならないのです。この点はソニーエリクソンの方が絶対楽なはず。この点だけは残念です。もちろん複数の機器を使われない方には関係のない話です。
あと、気付いたことを幾つかつけ加えますと…、
・ヘッドフォンアンプがついているのはありがたいです。大口径のヘッドフォンを自宅で取り付けても余裕で鳴ってくれました。
・手袋をしているからと物理スイッチであるMW600ですが、そのスイッチそのものが小さいので、誤操作をしてしまうことがよくあります。ま、慣れだとは思うのですが…これは意外な展開でした。
・AT-PHA05BTはもともとiPhoneなどのスマートフォンでの使用も想定していますから、当然マイクがついており通話もできます。ただし、KAY2はスマートフォンを持っていませんので、基本的にマイク機能はどんな出来なのかがわからないのは残念です。iPhone、欲しいなぁ…。(笑)
ただ、総じて言えばとても良い買い物だったと思います。最初のきっかけを作ってくださったTさんに再び感謝!